先週4月22日(金曜)、オーストラリアWA(ウエスタンオーストラリア)州の州都パース近くのビクトンに位置するスワンリバーで、大群の鮭が浅瀬までやって来て、同エリアで予定されていたSUP(スタンドアップパドルボード)のレッスンがキャンセルとなりました。
この件を受け、オーストラリア農林水産省は、ケープ・ナチュラリスト(Cape Naturaliste)~ケープ・ルーウィン(Cape Leeuwin)までのWA州南西部沿岸でシャーク注意報の発令に至ることに。
今回の記事は、オーストラリアWA州において、鮭の大群からシャーク注意報が発令された経緯についてお伝えします。
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今回のシャーク注意報が発令されたエリアには、先日開催されたマーギーズプロの舞台となったマーガレットリバーも含まれます。同イベントは開催前日、WCTサーファーによるサメの目撃談がありましたね。
マーガレットリバーでサメが出没!WCTサーファーたちがダッシュで海から上がる騒動に
ここ最近、WA州南西部では継続的にサメの目撃談が寄せられていると言います。そんな最中に発生した浅瀬へと迷い込んできた鮭の大群。
「サーフィン中にラインナップで魚の大群を目にしたら海から上がれ」とは、海外ではよく言われるセリフ。要するに、魚が大量にいると言うことは、獲物を狙うサメがやって来る可能性が高くなるためです。
今回の鮭の大群とサメの目撃談が後を絶たない事情も、おそらく偶然ではないのでしょう。農林水産省の広報は「ここ数週間において、海洋環境に変化が生じ、海洋生物の活動に影響を与えた可能性がある」と発表。
そのため、ビーチで警告サイレンが鳴った場合や魚の大群を目にした場合、すみやかに海から上がるように注意勧告しています。ただし、WA州南西部は自然豊富なエリアで、サメの監視が行われていないエリアも多々あるとのこと。
そこで、最新情報の入手方法として、サイト「SharkSmart」やツイッター「Surf Life Saving WA」の利用を推奨しています。
参照記事:「Large salmon schools prompt shark warning for WA’s South West」
鮭の大群がやって来たスワンリバーの様子