現地時間5月18日(ブラジル)、リオデジャネイロを舞台にしたWCT第四戦「オイ・リオ・プロ(Oi Rio Pro)」が開催されました。
本日は予報通りに大きくサイズアップし、ワイルドなコンディションながらも波は十分にパワーがあり、メンズの開催には最適となりました。
波があるということで、ラウンド3~ラウンド5ヒート3までの19ヒートを一気にこなし、英語で言う所のマラソンデイ(marathon day)となりましたね。
メイン会場移転となった2016年WCT第四戦「オイ・リオ・プロ」予告編
ブラジルイベントのボイコットを噂されていたパーコとカイ・オットンの欠場確定
ケリー・スレーターも欠場確定となったブラジルイベントの最新波予報
2016年WCT第四戦「オイ・リオ・プロ」:二日目ハイライト
2016年WCT第四戦「オイ・リオ・プロ」:三日目ハイライト
2016年WCT第四戦「オイ・リオ・プロ」:四日目ハイライト
2016年WCT第四戦「オイ・リオ・プロ」:五日目ハイライト
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本日最大の話題は、今イベントにおいてガブリエル・メディナがマークした二度目のパーフェクト10。一回目のパーフェクト10は、ラウンド2で見せたバックフリップでした。
バックフリップは、これまでにメイク映像を見たのはフリン・ノヴァック、ガブリエル、ヤゴ・ドラ、ジョンジョン・フローレンスくらい。それだけ難易度が高いということで、テクニカルな面でスコアが付けられたのでしょう。
今回のパーフェクト10は、バックサイドでのフルローテーションのエアリバース、エアリバース直後のエンドセクションでのターンというコンビネーション。
エアリバース直後のターンは、ライン調整のトリムをすることもなかったので、フローを途切れさせることのない完璧なポジションに着地していたのかが分かります。異論の余地もないパーフェクト10ですね。
ガブリエル・メディナのパーフェクト10@ラウンド4
https://youtu.be/pmiGU_UCP1M
波乱連続となった本日は、現ランキングのトップ10全員が敗退。今イベント後のランキングは大きく変動することでしょう。
ディフェンディングチャンピオンのフィリペ・トレドも、ラウンド5で破れています。ただ、怪我に苦しんでいたフィリペは、今イベント開催の数日前にサーフィン復帰したばかり。
あまり練習する時間もなかったのに、ラウンド5まで勝ち上がったのは逆に凄いなという印象を受けました。
これまでにワイルドカード出場などでツアーイベント経験もありながら、あまり結果を出してこれなかったジャック・フリーストーン。しかし、ようやく歯車があってきたのでしょう。
本日のラウンド3では9.00ポイントをマークしたり、ラウンド5では絶好調のイタロ・フェレイラを破り、クオーターファイナル進出を決めました。
ジャック・フリーストーンの9.00pt@ラウンド3
https://youtu.be/QAYRSEB1FbU
本日の五十嵐カノアは、ブラジリアンサーファーのミゲル・プポとラウンド3で対戦。終始ミゲルがリードしていたものの、カノアが終盤に7ポイント台を出し、残り5分を切った時点でカノアに求められる逆転のスコアは、6.24ポイントとハイスコアではありませんでした。
そして迎えた残り30秒。プライオリティを持っていたミゲルは、カノアをマークしていたもののブロックせず、カノアにラストチャンスが。その波をしっかりと乗り切ったカノアはクレーム(claim:必要なスコアを出したと、ガッツポーズなどでジャッジやギャラリーにアピールすること)。
しかし、カノアに下されたスコアは5.63。残念ながら逆転スコアとはならず、僅差での敗退を喫しました。
五十嵐カノアvsミゲル・プポのR3H8ダイジェスト動画
https://youtu.be/84kI5ubUQeU
今後の波予報ですが、19日と20日は似たり寄ったりのサイズですが、20日の方が微妙にサイズダウン。ただし、オンショアの19日に比べ、20日は早朝のみオフショア。
本日18日もオンショアながら、十分にコンテストを開催できたので、19日にコンテスト可能なコンディションであれば、最終日にするのではないでしょうか。
イベント詳細については、下記リンク先の公式サイトからチェックして下さい。
公式サイト「Oi Rio Pro」
公式サイト「Oi Rio Women's Pro」
本日の結果
・ラウンド5
Heat 1: John John Florence(HAW) 13.00, Caio Ibelli(BRA) 10.17
Heat 2: Davey Cathels(AUS) 15.67, Filipe Toledo(BRA) 14.87
Heat 3: Jack Freestone(AUS) 16.43, Italo Ferreira(BRA) 10.10
・ラウンド4
Heat 1: Dusty Payne(HAW) 15.60, John John Florence(HAW) 15.20, Filipe Toledo(BRA) 10.40
Heat 2: Adriano de Souza(BRA) 17.44, Davey Cathels(AUS) 8.64, Caio Ibelli(BRA) 4.57
Heat 3: Miguel Pupo(BRA) 12.73, Italo Ferreira(BRA) 12.50, Adam Melling(AUS) 10.90
Heat 4: Gabriel Medina(BRA) 18.10, Michel Bourez(PYF) 7.90, Jack Freestone(AUS) 7.77
・ラウンド3
Heat 1: Filipe Toledo(BRA) 12.67, Leonardo Fioravanti(ITA) 5.00
Heat 2: John John Florence(HAW) 10.73, Alejo Muniz(BRA) 7.64
Heat 3: Dusty Payne(HAW) 14.63, Nat Young(USA) 12.76
Heat 4: Caio Ibelli(BRA) 15.07, Ryan Callinan(AUS) 11.13
Heat 5: Davey Cathels(AUS) 8.80, Stuart Kennedy(AUS) 8.74
Heat 6: Adriano de Souza(BRA) 13.34, Lucas Silveira(BRA) 12.76
Heat 7: Italo Ferreira(BRA) 13.70, Marco Fernandez(BRA) 9.50
Heat 8: Miguel Pupo(BRA) 13.40, Kanoa Igarashi(USA) 12.80
Heat 9: Adam Melling(AUS) 11.17, Sebastian Zietz(HAW) 10.33
Heat 10: Jack Freestone(AUS) 16.07, Jordy Smith(ZAF) 13.77
Heat 11: Michel Bourez(PYF) 16.27, Matt Banting(AUS) 14.00
Heat 12: Gabriel Medina(BRA) 15.67, Deivid Silva(BRA) 13.77