ウェイブガーデン社による人工波を発生させる造波システム「ウェイブガーデン」。同システムを使用した世界初の商業施設として、昨年夏にイギリスのウェールズでオープンしたのがサーフ・スノードニア(Surf Snowdonia)です。
2015年8月1日にUKでオープン!ウェイブガーデン導入施設「サーフ・スノードニア」
商業施設としては初稼働となったウェイブガーデンだったので、なんだかんだと故障で営業を停止することも多々ありましたが、今シーズンもオープンしています。ちなみに、屋外施設なので、寒さの厳しい冬はクローズとなります。
ウェイブガーデン故障により来春までの閉鎖を発表したスノードニア
今回の動画は、今年2016年5月にグロムサーファーがサーフ・スノードニアでサーフトレーニングを受けた映像をお届けします。
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ケリー・スレーターのウェイブプールが公開されてから、波のクオリティについては劣っていると見なされるようになったウェイブガーデン。
<速報>ケリー・スレーターのウェイブプール動画公開!本人ライディング映像付き
しかし、サーファーのレベルを考えてみれば、初級~中級レベルのサーファー数が大半。ということは、割合で考えればウェイブガーデンで十分というサーファーの方が多いのが事実です。
海でのサーフィンがベストと考えるサーファーが多いのも事実ですが、サーフィンは上手くなればなるほど、楽しみが増してくるもの。ならば、ウェイブプールを活用しない手はないですよね。
海でのサーフィンとなれば、スウェルの向き、風向き、ビーチブレイクならば地形と、あらゆる要素に左右され、波は変化します。しかし、ウェイブプールの波は毎回同じ波がブレイク。
練習する上で、今まではあり得なかったコンディションを誕生させたと言えます。今回の動画のよう、特に有効的なのはビデオ撮影を使ったコーチング。
自分のダメだった点を確認後、同じコンディションの下で再トライできるので、上達のスピードが格段にアップするのは間違いありません。これって、サーフィン界における禁断の果実であり、ゲームチェンジャーと言われる所以ですね。
さて、そんなウェイブガーデンを利用したウェイブプールですが、下記過去記事のよう、すでに世界各地で建設予定となっています。
テキサス州オースティンで今春オープン予定のウェイブプール「NLand Surf Park」
メルボルンにオーストラリア初のウェイブプール!2017年後半にオープン予定
メルボルンに続いてシドニーでもウェイブプール!アーバンサーフが2018年オープン予定
上記はオープン予定順となっていて、米国テキサスのNLandは今春にオープン予定でしたが、オープンしていません・・・。ちなみに、公式サイトをチェックしても、オープンが延期になっている理由はおろか、オープン予定についても一切触れていません。
テキサスに関してはよく分かりませんが、ウェイブガーデンが商業ウェイブプールとして世界的に影響力を強めているのは確かです。果たして、ケリー・スレーターのウェイブプールが待ったをかけるのか、はたまた沈黙を貫いているグレッグ・ウェバーのウェイブプールがサプライズを見せるのか、ウェイブプール戦国時代の成り行きに注目です。
グレッグ・ウェバーによる人工のウェイブプールプロジェクトがオーストラリアでスタート
https://vimeo.com/170204264
世界トッププロサーファーであれば、ウェイブガーデンでこれだけのライディングが可能であると示したウェイブプールイベントは、下記リンク先からチェックして下さい。