各サーフボードメーカーから、毎年複数のボードモデルがリリースされています。波のパワー、サイズ、シェイプといった観点に加え、ボード素材など細分化されていることも当たり前。
サーファーにしてみれば、選択肢が増えたことを嬉しく思う方もいますが、種類が豊富すぎて選べないといった方もいるのではないでしょうか。
今回の記事は、米サーファー誌がサーフボード選びのポイントを絞った4つの選択基準を紹介しているので、内容についてお届けします。
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ポイント1:ボードデザイン
サーフボード選びで第一に考えるべきことは、どのようなパフォーマンスを求めるのかという点。
新たに購入予定のサーフボードで使用するコンディションは、小波なのか、ビッグウェイブなのか、はたまた一本しか持参しないトリップで使用するオールラウンドなのか。
このポイントを明確にするだけで、全体の1/4ほどまでに絞り込めるそうです。そのため、まずは使用目的を明らかにすることからスタート。
ポイント2:ボリューム
現在では一般的に表記されるようになったサーフボードのボリュームを示すリッター値。リッター値が導入された頃は「あまり意味がない」といった声も多かったのが事実です。
しかし、今では多くのボードブランドが、体重やレベルを入力するだけで適切なボリュームを表示してくれる「Volume Calculator」をサイト内に設置しています。
目安としては有効であることの裏付けと言えますね。グーグルといった検索エンジンで「volume calculator surfboard」と検索すれば見つかるので、チェックして見て下さい。
ただし、あくまでも目安という点に注意が必要。というのも、表示されたリッター値がすべてのコンディションに当てはまるわけではないためです。
適正リッター値に対し、パワーのある波向けのショートボードなら少なめ、サイズが小さくパワーのない波向けの小波ボード、少しサイズのある波向けのステップアップボード(セミガンなど)なら多めといった調整が必要。
ポイント3:ディメンション(ボードの長さ、幅、厚みといったサイズ)
ボードデザインとボリュームが決まれば、次はディメンション。ディメンションの違いによる大まかな特徴は以下の通り。
ボードの幅
・幅の狭いボードは素早いレールの切り返しが可能
・幅の厚いボードはグライドするための馬力や安定感を増大
ボードの厚み
・薄いボードはハイスピード時にハードなターンが可能
・厚みのあるボードは浮力が増して波のパワーをよりキャッチ
ボードの長さ
・長いボードは水面に接するレールラインが長いのでドライブ性能アップ
・短いボードはパワーポケットでタイトなターンが可能
ポイント4:ボード素材
サーフボード素材で最も多いのが、PUボードと呼ばれる昔ながらのポリウレタンフォームとポリエステル樹脂を使用したもの。特にこだわりがなければPUボードでいいのですが、新たな素材も増えています。
PUボード以外の素材の主な特徴は、軽量や強度、そしてターン時の反発力。新素材に共通する目標は、プロ仕様ボード並みに軽いボードでありながら、PUボードよりも強度を高める点にあります。
素材はリサイクルしたフォームや環境にやさしい樹脂など多々あり、優れた点が目立つだけあり、値段はPUボードよりも高額になります。ただし、新素材に適したコンディションでサーフすれば、PUボードとは異なる乗り味にハマる可能性も大。
まとめ
実は今回のポイントは5つありました。ただ、5つ目のポイントはボードの耐久性について触れていて、フォームの密度やストリンガーの厚み、さらにはボード本来のフレックス性能はどのくらい維持するのかなどマニアック過ぎたのでカットしました。
個人的には、上記4つのポイントで十分だと思います。ボードデザインは非常に奥が深く、ボトムデザインなども考え始めればキリがありません。なので、あくまでも初級~中級サーファー向けのアドバイスとして、参考にして見てはいかがでしょうか。
参照記事:「HOW TO BUY A SURFBOARD」