現地時間9月10日(カリフォルニア)、南カリフォルニアのローワーズ(ローワー・トレッスルズ)を舞台にしたWCTメンズ第八戦「ハーレー・プロ・アット・トレッスルズ(Hurley Pro at Trestles)」が開催。
予定通りに開催となった本日は、ウイメンズはレイデイ(layday:コンテストのオフ日)とし、メンズのラウンド3~4が開催となりました。
カリフォルニア時間の9月7日にローワーズでスタートする2016年WCTイベント情報
五十嵐カノアの国籍が「USA」に戻っていた2016年WCT第八戦「ハーレープロ」初日
ウィルコが無念の一コケとなった2016年WCT第八戦「ハーレープロ」:二日目
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波乱だらけの一日となった本日。ラウンド2で現ランク2位のマット”ウィルコ”ウィルキンソンの敗退に続き、ラウンド3ではランキングトップのジョンジョン・フローレンス、現ランク3位のガブリエル・メディナもワイルドカードに敗退。
ウィルコに続いてジョンジョンを破ったブレット・シンプソン、ガブリエルを破ったタナー・グダスカス。エキサイティングなドラマを演出していますね。
ただし、ガブリエルが6本目に出した8.30ポイントは低すぎるとの批判もあります。カリッサ・ムーアやマリア・マニュエルもSNSで訴えていますし。ちなみに、下記動画はタナーの8.67とガブリエルの8.30を比較した内容となっています。みなさんはどう思いますか!?
何はともあれ、今イベントが終了すればガブリエルはウィルコを抜き、ランキング2位へと上がることになっています。トップ3が早期敗退となったので、現ランク4位以下には、上位陣とのポイント差を縮めるビッグチャンスが巡ってきました。
しかし、ラウンド3に残っていたトップ10のうち、エイドリアン・バッカン、イタロ・フェレイラ、ミック・ファニングも敗退。トップ10の中でまだ残っているのは、ジョーディ・スミスとケリー・スレーターのみという結果となったのです。
ジョーディかケリーのいずれかが今イベントで優勝すれば、ランク4位へとジャンプアップして、WCTポイント的にも十分タイトルレースに絡むことができるので、二人には千載一遇のチャンスが訪れたと同時に、ギャラリーとしては面白い展開となってきました。
さて、本日のトータルハイエストスコアとなった18.97、そしてシングルハイエストスコアの9.77をマークしたのはフィリペ・トレド。圧倒的な強さを見せた本日のフィリペは、ラウンド3とラウンド4を合わせて、実に9ポイント台を4本もマーク。
スモールコンディションでのハイパフォーマンスウェイブになると、フィリペの勢いは誰にも止めれませんね。
フィリペ・トレドの9.77@ラウンド4
https://youtu.be/eBVxqSktSHI
フィリペ・トレドの9.20@ラウンド4
https://youtu.be/xQPQF2BtyJQ
今イベントの結果次第ではタイトルレースに参戦することになる可能性を秘めたジョーディとケリーは、3人ヒートのラウンド4で対戦。
同ヒートでは、フィリペに次ぐトータルスコアの18.50を出したジョーディが1位通過を果たし、すでにクオーターファイナル進出を決定。
3位という結果に終わったケリーは、ラウンド5でコロヘ・アンディーノと対戦することになっています。
本日の五十嵐カノアはジョシュ・カーと対戦。カノアは良い波に乗ることができず、自分のサーフィンを見せることなく敗退。時間制限のあるコンテストなのでしょうがないのですが、実力を見せることもできない悔しい敗退でした。
五十嵐カノアのR3H11ダイジェスト動画
https://youtu.be/03jQJUi1wzo
今後の波予報ですが、明日11日(日曜)は波のコンディションに関係なくレイデイ。トレッスルズでは最もサーファーが集まる週末において、土日のどちらか一日は、一般サーファーに開放しなければならないためです。
12日(月曜)以降に関しては、これまでよりも少しサイズを落とした腰~肩サイズが続く見込み。ただし、週の半ば頃(14~15日辺り)になるとスウェルが少し強まる可能性もあるとのこと。
無難に12日に再開させるのか、もしくは週半ばにサイズアップするかもしれない望みに賭けるのか!?個人的には、ウェイティングピリオドも十分残っているし、月曜は腰~肩サイズと波が小さい予報なので、週半ばまで待つと予想しています。
イベント詳細に関しては、下記リンク先の公式サイトからチェックして下さい。
公式サイト「Hurley Pro at Trestles」
本日の結果
・ラウンド4
Heat 1: Jordy Smith (ZAF)18.50, Michel Bourez (PYF) 14.50, Kelly Slater (USA)13.16
Heat 2: Filipe Toledo (BRA) 18.97, Kolohe Andino (USA) 15.60, Brett Simpson (USA) 14.14
Heat 3: Tanner Gudauskas (USA) 14.56, Stu Kennedy (AUS) 13.67, Joel Parkinson (AUS) 10.90
Heat 4: Alex Ribeiro (BRA) 14.56, Jadson Andre (BRA) 12.80, Josh Kerr (AUS) 11.26
・ラウンド3
Heat 1: Jordy Smith (ZAF) 10.27, Kai Otton (AUS) 9.83
Heat 2: Michel Bourez (PYF) 12.83, Miguel Pupo (BRA) 11.17
Heat 3: Kelly Slater (USA) 16.27, Jack Freestone (AUS) 9.34
Heat 4: Kolohe Andino (USA) 15.70, Conner Coffin (USA) 10.50
Heat 5: Filipe Toledo (BRA) 18.10, Caio Ibelli (BRA) 10.40
Heat 6: Brett Simpson (USA) 15.16, John John Florence (HAW) 8.74
Heat 7: Tanner Gudauskas (USA) 17.34, Gabriel Medina (BRA) 17.13
Heat 8: Joel Parkinson (AUS) 16.23, Wiggolly Dantas (BRA) 13.00
Heat 9: Stu Kennedy (AUS) 16.37, Mick Fanning (AUS) 13.94
Heat 10: Jadson Andre (BRA) 13.84, Italo Ferreira (BRA) 13.66
Heat 11: Josh Kerr (AUS) 15.16, Kanoa Igarashi (USA) 9.67
Heat 12: Alex Ribeiro (BRA) 15.47, Adrian Buchan (AUS) 14.70
今後のヒート表
・ラウンド5
Heat 1: Michel Bourez (PYF), Brett Simpson (USA)
Heat 2: Kolohe Andino (USA), Kelly Slater (USA)
Heat 3: Stu Kennedy (AUS), Josh Kerr (AUS)
Heat 4: Jadson Andre (BRA), Joel Parkinson (AUS)