フィリペ・トレド Photo:WSL
フィリペ・トレド Photo:WSL

現地時間9月12日(カリフォルニア)、南カリフォルニアのローワーズ(ローワー・トレッスルズ)を舞台にしたWCTメンズ第八戦「ハーレー・プロ・アット・トレッスルズ(Hurley Pro at Trestles)」が開催。

若干サイズダウンした本日はメンズとウイメンズのラウンドを交互に行い、メンズはラウンド5~クオーターファイナルまで終了しました。

カリフォルニア時間の9月7日にローワーズでスタートする2016年WCTイベント情報

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今イベント最注目ポイントは二つ。一つ目は、トップ10ランクの中で勝ち残っているケリー・スレーターとジョーディ・スミスのいずれかが優勝してタイトルレースに絡んでくるのか。

二つ目は、ワイルドカード出場のタナー・グダスカスとブレット”シンポ”シンプソンが、どこまでワールドツアーをかき乱していくのか。

上記四名の内、ラウンド5に登場したのはシンポとケリー。ヒート1でミシェル・ボウレズと対戦したシンポは、再びの番狂わせを演じることに。

昨年までツアーサーファーだったシンポは、1コケと2コケの成績が多かったのですが、今回はワイルドカード出場ということで、ワールドツアー残留といったプレッシャーが一切ないのが強さの要因かもしれませんね。

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続くヒート2に出場したのはケリーで、コロヘ・アンディーノと対戦。ヒート中盤まで一本も波に乗らなかったケリーですが、一本目の波で8.60をマークしたおかげで、ギリギリでコロヘのスコアを上回り接戦をものにしました。

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ケリー・スレーターの8.60@ラウンド5
https://youtu.be/QrGXZczLMz8

続くクオーターファイナルでは、ヒート1でジョーディとシンポが対戦。同ヒートはジョーディが手堅く勝利し、優勝へ向けて一歩前進する結果となっています。

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続くヒートは、小波最強サーファーのフィリペ・トレドvsケリー。ケリーにとって最大の正念場だったでしょう。しかし、容赦無いほど圧倒的だったフィリペ。各マニューバの繋ぎでも一切スピードを失うことのないフロー、そして異常なほど高いメイク率を誇るエアリバース。

結局、ケリーはコンボ(コンビネーション:パーフェクト10を一本出しても逆転できないシチュエーション)に追い込まれの完敗。ヒート終了後のインタビューでケリーは「今日みたいなコンディションだと、99%のサーファーはフィリペに勝てない」と、フィリペの実力を素直に認めていました。

2016-hurley-pro-qfh2

クオーターファイナルのヒート3では、ワイルドカード最後の砦となったタナー・グダスカスがスチュアート・ケネディと対戦し、勝ち星をさらに積み上げる結果となりました。

現在WQSを転戦しているタナーはヒート後のインタビューで「まだまだワールドツアーレベルのサーフィンができるって実感したよ」と、今回の活躍がメンタル面において大きなアドバンテージになったと口にしていました。

本日の結果を受け、セミファイナリストとなったのは以下の通り。

2016-hurley-pro-sf

果たして、大方の予想通りフィリペが優勝するのか、ジョーディが優勝してタイトルレースに参入するのか、はたまたタナーがワイルドカード優勝するのか楽しみですね。

今後の波予報ですが、明日13日は本日同様のサイズが残る予報となっているものの、風向きが良くないとのこと。明後日14日(水曜)は、午前中を通してオーバーヘッドほどまでサイズアップする予報なので、予報通りであれば14日がイベント最終日となるでしょう。

現地と日本との時差は、現地時間の午前7時半開催となれば、日本時間では午後11時半となります。

イベント詳細に関しては、下記リンク先の公式サイトからチェックして下さい。

公式サイト「Hurley Pro at Trestles

本日の結果
・クオーターファイナル
Heat 1: Jordy Smith (ZAF) 14.87, Brett Simpson (USA) 10.43

Heat 2: Filipe Toledo (BRA) 18.37, Kelly Slater (USA) 15.60

Heat 3: Tanner Gudauskas (USA) 15.13, Stu Kennedy (AUS) 9.17

Heat 4: Joel Parkinson (AUS) 14.77, Alex Ribeiro (BRA) 12.40

・ラウンド5
Heat 1: Brett Simpson (USA) 15.00, Michel Bourez (PYF) 8.46

Heat 2: Kelly Slater (USA) 14.43, Kolohe Andino (USA) 14.07

Heat 3: Stu Kennedy (AUS) 15.37, Josh Kerr (AUS) 12.64

Heat 4: Joel Parkinson (AUS) 13.77, Jadson Andre (BRA) 12.83

今後のヒート表
・セミファイナル
Heat 1: Jordy Smith (ZAF), Filipe Toledo (BRA)

Heat 2: Tanner Gudauskas (USA), Joel Parkinson (AUS)

ハイライト動画(男女混合となっています)
https://youtu.be/11xT2l139-g

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