2014年シーズン、ブラジリアンサーファーとしては初のワールドチャンピオンに輝いたガブリエル・メディナ「Gabriel Medina」(22歳)。
2014年度ASPメンズワールドチャンピオン:ガブリエル・メディナ
ワールドツアー入り当初は現在のフィリペ・トレドのよう、エアリアルに強いサーファーというイメージが強かったのですが、ワールドタイトルを獲得した年のタヒチイベントでは、マックスサイズとなったチョープーでケリー・スレーターを破って優勝。ヘビーウェイブにも強いことを証明しました。
今回の動画は、ガブリエル・メディナがワールドツアーイベントで叩き出したパーフェクト10の映像をお届けします。
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2011年のミッドシーズンにワールドツアー入りしたガブリエル。若干17歳の時のことでした。2011年シーズンは、シーズン中盤のツアー入りであったため、出場イベント数はわずか5戦(全11戦中)。
しかし、5戦中2戦で優勝することで大型ルーキーであることをアピールし、年間ランキング12位という記録を残しました。
さて、そんなガブリエルのサーフィンの魅力は、フリーサーフィンのような魅せるライディング。ワールドツアーの上位陣であっても、コンスタントにハイスコアを出しながらも、パーフェクト10はほとんどスコア出来ないサーファーは多いです。
一方のガブリエルは攻めるサーフィンをするので、パーフェクト10が必然的に多くなります。その最たる例が、今年のブラジルイベントで見せたバックフリップですね。
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今回の動画で個人的に最も興味深いのは、エアリバースのフルローテーションが大きく進化している点。4年前の2012年、ベルズビーチのイベントでケリー・スレーターがセットではない波でフルローテーションをメイクしパーフェクト10を出しました。当時はそれだけ難易度が高いと評価されたためでしょう。
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ただし、当時のケリーのエアリバースは横回転。今回のガブリエルの映像を見ると、縦回転を加えた3D系エアリバースが当たり前となっています。同じエアリバースのフルローテーションと言っても、難易度の進化のスピードの早さに驚かされます。
最後に、今回の動画におけるガブリエルのパーフェクト10は、今年2016年フィジーイベントまでのものとなっています。
*ガブリエル・メディナの最近の過去記事は、下記リンク先から参照して見て下さい。