昨日のオフィシャルローンチにより、ついにベールを脱いだウェイブガーデン社の最新版造波装置「The Cove(ザ・コーヴ)」。
先日お届けした予告編にておおよそのイメージを掴めた方が多いと思いますが、オフィシャルローンチによりウェイブガーデン社がさらなる詳細を明かしています。
今回の記事は、ワールドツアーサーファーたちがザ・コーヴをテストライドする映像やザ・コーヴの真相に迫る内容をお届けします。
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ウェイブガーデン社の拠点であるスペインのバスク地方にて、昨年2016年10月にデモ施設として誕生したザ・コーヴ。
すでに当ブログでもお伝えしていた通り、すでに昨年の時点においてワールドツアーサーファーたちはテストライドに訪れていました。
今回の動画で登場しているCTサーファーは、フィリペ・トレド、ガブリエル・メディナ、マット・ウィルキンソン、ジョシュ・カー、セバスチャン・ジーツなど。
まずは動画からチェックして見て下さい。
デモ施設として作られたウェイブプールは「50 × 80メートル」という小規模なもの。つまり、ザ・コーヴを使用したウェイブプールは、小スペースであっても建設可能と言うことです。
ただ、大規模なウェイブプールにすることも可能で、スペースが広くなればなるほどライディング時間も長くなりますが、平均的なライディング時間は15~20秒ほどとのこと。
波のサイズは、ビギナーに適したメローな膝サイズから、最大で2.4メートルのパワフルなバレルまで発生可能。サーファーのレベルに合わせてコントロール可能となっています。
最大のポイントと言えるのが人工波の発生間隔。こちらはすでにお伝えした通り、最速で8秒おきに発生させることが可能。ただ、8秒おきであれば1時間に450本となります。
なのですが、ウェイブプールの右端からライト、左端からレフトを発生させるので、8秒間に2本発生させられる計算となり、公表されている最大1,000本/時間には少し満たないものの、900本という十分過ぎる本数を発生可能。
これだけの本数であれば、混雑することはまずないと思いますし、逆にフル稼働させる必要もほとんどないでしょう。もちろん、発生間隔もコントール可能です。
今回最も驚かされたのは、ザ・コーヴを使用したウェイブプールの建設予定地がかなり増えていた点。これまでに当ブログでお伝えしていたのは、オーストラリアのメルボルン、シドニー、パース、その他にはスペインのバルセロナとスコットランドのエディンバラ近郊でした。
しかし、今回の発表によると、マドリード(スペイン)、コスタ・デル・ソル(スペイン)、ブリストル(イングランド)、ロンドン(イングランド)、ニューヨーク(アメリカ)、マイアミ(アメリカ)、サンチアゴ(チリ)、マラケシュ(モロッコ)と凄い数になっています。
さて、大きくパワーアップした内容となった今回のウェイブガーデンの発表。もちろん、ケリー・スレーターのサーフ・ランチも負けじと改良に取り組んでいることは以前にお届けした通り。
まるでレースで競い合うかのように、互いに進化を続けていくウェイブガーデンとサーフ・ランチ。今後の進化も楽しみですね。
最後に、ザ・コーヴを使用した商業ウェイブプールとして世界初オープンとなるのは、オープン予定をチェックする限り、メルボルン(オーストラリア)またはバルセロナ(スペイン)で、来年2018年の北半球の春頃となっています。
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参照記事:「The Wavegarden Cove will revolutionize the Sport of Surfing」