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PHOTO: ISA / Ben Reed

直近となる2016年リオ五輪において、金メダルの獲得数がアメリカに次ぐ2位となったイギリス。

イギリスがメダルを量産するのは、メダルの獲得可能性が高いスポーツに絞って資金提供をしているシビアな現状があります。

そのため、サーフィンに関しては投資することは困難であるとUKスポーツ(各オリンピックスポーツ団体への資金配分を決める組織)が以前に決断を下していました。

でしたが、状況が変わって資金援助を受けるとのニュースが。

今回の記事は、オリンピック競技となったサーフィンに対するイギリスでの現状に関するニュースをお届けします。


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以前にお届けした通り、一度は一切の資金援助なしと判断されていたサーフィン。

その理由は、資金援助をしてもメダル獲得に至る可能性が低いと判断されたためです。

現実的にイギリス人サーファーの活躍をチェックして見ると、ワールドツアーであるCTにイギリス人サーファーが最後に在籍したのは2002年のこと。

昨年2019年に開催されたオリンピック選考となるISAイベントでのイギリス人サーファーの結果を見ると、メンズの最高位は22位、ウイメンズの最高位は33位。

正直言って、現状においてはメダル獲得よりも、オリンピック出場という第一関門のハードルですら高過ぎるといった状況です。

では、なぜ資金提供が行われる事になったかと言うと、今後12年という将来のための投資とのこと。

UKスポーツが資金配分するのは43のオリンピック競技で、総投資額は3.52億ポンド(約493億円)。

その内、サーフィンへ分配される資金は135万ポンド(約1.9億円)だそうです。

総額を43団体で割るとおよそ800万ポンドなので少ないのですが、当初は一切の資金援助なしとの判断を下されていたので大いなる一歩と言えます。

今回の資金援助を得て、イギリスがどのようなサーファーを輩出してくることになるのか楽しみではないでしょうか。

イギリスはサーフスノードニアとザ・ウェイブというウェイブプールが2つもあるので、活用方法次第では最短で結果を出せるだけのポテンシャルはありますし。

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参照記事「British Surfing awarded £1.35 million in Olympic funding