ベテランCTサーファーとして10年以上のキャリアを誇り、トップ22入りを逃してCTランク24位となった2017年シーズンをもって引退したビード・ダービッジ「Bede Durbidge」(35歳)。
なのですが、2018年シーズンのCTリプレイスメントサーファーとして名前を連ねていました…。
今回の記事は、WSLによるビード・ダービッジのインタビュー記事から明かされた経緯をお届けします。
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近年のビードと言えば、最も印象的であったのが2015年12月のパイプマスターズのヒート中にワイプアウトし、骨盤骨折してしまった事故。
骨折後は車椅子生活を送るほどの重傷だったにもかかわらず、翌2016年のハワイシーズンにはコンテスト復帰を果たすカムバックストーリーを見せてくれました。
骨盤骨折でワールドツアー離脱時は治療に専念するだけでなく、ジョンジョン・フローレンスのコーチとなり、ワールドタイトル獲得に導いたのも有名な話です。
ちなみに、ジョンジョン以前にビードが誰かのコーチをしたことはなく、初めての体験だったとか。
その功績が認められ、2018年からはサーフィンオーストラリアでエリート・プログラム・マネージャーへの就任が決まっていました。
しかし、同職への就任は、2018年CTのオーストラリアンレグ後ということで、オーストラリアンレグでのCT引退を発表したものの、2017年にCTトップ22入りを逃し、予定より早い引退を迎えることに。
ここまではすでに知られていたビードのストーリーです。ですが、公になっていないストーリーがあったのです。
実はWSLはケリー・スレーターと並び、ビードにもWSLワイルドカード付与の打診をしていたそうです。しかし、2018年はサーフィンオーストラリアでの仕事がスタートするので辞退。
なのですが、母国オーストラリアでのCTイベントを最後にツアーを去ろうと思っていた当初の気持ちは変わらず、リプレイスメントに名前を連ねていたとのこと。
「オーストラリアでアンコールイベントって感じで最後にサーフしたいと思ってる。実現できずにギャラリーになったとして、十分満足なんだけどね」。
ビードはストラドブローク出身なので、出場するのならばベストな会場はゴールドコースト。つまりは、スナッパーロックスを舞台としたワールドツアー初戦です。
メンズCTイベントはワイルドカードが2枠あるので、2018年のCT残留も提示したWSLは、ビードにワイルドカードを付与する可能性は高いと思います(過去にはタジ・バロウも同様のチャンスを与えられたので)。
となれば、クイックシルバープロ@ゴールドコーストはビードにとってのメモリアルイベントとなり見所が増すことでしょう。
早くも楽しみとなってきたクイックプロは、3月11日からウェイティングピリオドがスタートとなっています。
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参照記事:「Bede Durbidge Fine-Tunes Olympic Talent」