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Photo: WSL / DUNBAR

現地時間2018年4月18日(オーストラリア)、マーガレットリバーのメインブレイク(サーファーズポイント)をメイン会場としたCT第3戦「マーガレット・リバー・プロ(Margaret River Pro)」のキャンセルが決定。

周辺エリアで発生したシャークアタックなど、サメの活動が活発になってきたことが理由です。

今回の記事は、今季マーギーズプロがキャンセルに至った経緯といったニュースをお届けします。


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これまでにもCTイベント会場にサメが出没し、イベントが中断となったことはありますが、キャンセルに至ったケースはレアです。

サメ騒動でキャンセルとなった近年のCTイベントで言えば、2015年7月のJベイイベントにて、ファイナルでミック・ファニングが奇跡的に無傷で済んだシャークアタックだけだと記憶しています。

つまり、たとえサメがイベント会場に現れたとしても、サーファーへの直接的被害がなければイベントキャンセルには至らないのが通例。

では、直接的被害のなかった今回、なぜマーギーズプロがキャンセルとなったのか?その理由は以下の通り。

・イベント会場から6キロという近距離で4月16日に二件のシャークアタック発生(被害者はどちらもサーファー)

・シャークアタック発生現場にクジラの死骸がビーチに打ち上げられていた(サメを寄せ付ける一因であり、攻撃的な行動を誘発するため)

今回の決断については、現役CTサーファーであるガブリエル・メディナとイタロ・フェレイラがSNSで示した本音も大きな後押しになったと見られます。

ガブリエル・メディナのSNS投稿

今日イベント会場近くで2件のシャークアタックが発生。この辺りでトレーニングやイベントを行うのは安全だとは思わないし、いつ何があってもおかしくないだろうね。

何も起こらなければいいんだけど、手遅れになる前に意見を残したいと思ったんだ。

イタロ・フェレイラのSNS投稿

ここオーストラリアで24時間以内に2件のシャークアタックが発生して、発生現場はイベント会場からわずか数マイルの距離。とても危険だって思わない?

なのに、WSLは90%ものシャークアタック発生確率のリスクがある会場でイベントを続けようとしてるんだ。そこで聞いてみたいのは「アスリートの安全が最優先じゃないのか?」という点。

これまでにもいくつかの注意喚起が出されているんだ。イベント開催よりも大切なのは人の命でしょ。何も起こらなければいいんだけど、こんな場所で落ち着いてトレーニングやイベントなんてできないよ。

さて、マーギーズプロを開催するためのライセンスは昨年2年契約が結ばれましたが、現時点において来年もマーガレットリバーイベントを開催するのかどうかについては白紙状態とのことです。

また、イベントはキャンセルとなったものの、残りヒートを今年中に開催できる道を模索中とのことです。

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参照記事:「Margaret River Pro Cancelled Due to Shark Activity