現地時間9月7日(カリフォルニア)、ケリー・スレーターによるウェイブプール「サーフ・ランチ」を会場としたCT第8戦「サーフ・ランチ・プロ(Surf Ranch Pro)」が開催。
二日目となる本日は、パブリックイベントとして観客が入り、男女共にトップシードが出場となりました。
今回の記事は、サーフランチプロのイベントレポートや動画などといったニュースをお届けします。
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サーフランチプロ
昨日はシード順位の下位半分によるラン2までが行われ、上位半分によるラン2まで行われた本日。
明日は全出場サーファーがラストチャンスとなるラン3を行う予定となっていて、当初はいまいちスケジュールが分かりづらかったのですが、始まってみれば非常にエキサイティングなスケジュールと感じます。
明日のラン3では誰もがファイナル進出を目指して、攻めるサーフィンをせざるを得ない状況となるので、間違いなく熱い展開となりますので。
本日のメンズの見所は、暫定トップとなっているケリー・スレーターのトータルスコアを誰が塗り替えるのかという点。
そして見せ場を作ったのが五十嵐カノア。ライトではエンドセクションでエアリバースをメイクしてラン1を終えたカノアは、ラン1終了時点ではケリーのトータルスコアに0.07及ばない僅差でした。
しかし、続くラン2のレフトでスコアを少し伸ばしてケリーを上回り、ラン2のライトではファーストセクションで2発のターン後にエアリバースをメイクするコンビネーションで、8.93をマークして暫定トップへとランキングアップ。
その後もカノアは暫定トップをキープしていましたが、最終組で出場したガブリエル・メディナが凄まじいライディングでカノアのトータルスコアを逆転。
ガブリエルはフロントサイドとなるレフトで、ターンのコンビネーションにブローテールを入れたり、エンドセクションでバレルではなくアーリーウープの変形となるカラプト(ジョシュ・カーが初メイクしたエアリアル)をメイクしたりと、一本のライディングで二つのパントを入れ、現時点までのシングルハイエストスコア9.30をマーク。
さらに、ライトでもハイスコアとなる8.40をマークし、トータルスコア17.70をマークして暫定トップとなりました(カノアは現時点で暫定2位)。
トレーニングセッションでは一本の波で3回アーリーウープをメイクしたりと好調だった現CTランクトップのフィリペ・トレドは、ライトで絶好調のライディングを披露。
エンドセクションでバレルに入らず(入れず!?)、スピードを付けてビッグアーリーウープをメイクし、ライトのシングルハイエストスコア9.17をマーク。
でしたが、レフトではハイスコアをマークすることができず、現時点において暫定4位という結果となりました。
本日興味深かったのは、必ずしもバレルセクションでバレルに入らなくてもハイスコアがコールされた点。バレルセクションをランプとしてエアリアルを狙う方がハイスコアが出やすい印象を受けたので、明日のラストランではバレルよりもエアーを狙うサーファーが増えそうな気がします。
最後に、ワイルドカード出場の大原洋人は、本日トップシードのライディング終了後、暫定31位となっています(メンズは36名出場)。
ウイメンズサイドは、現時点においてファイナル進出のボーダーラインとなるトップ4にランクインしているのは、カリッサ・ムーア、レイキー・ピーターソン、キャロリン・マークス、ステファニー・ギルモア。
ライトのシングルハイエストスコアはステフ、レフトのシングルハイエストスコアはレイキーで、どちらも9.23。CTランキング争い同様に熱い展開です。
ステフはロングバレルをメイクしたライトで9.23をマークしたものの、昔から苦手と話すレフトではスコアが伸び悩んで暫定4位。
一方、レフトで9.23をマークしたレイキーはライトで思うようなスコアをマークできなかったものの暫定2位。明日のラストランではライトのスコアを伸ばす可能性が高いでしょう。
ウイメンズでもシルヴァナ・リマやレイキーなど、エアリアルを得意とするサーファーはいるので、明日のラストランは間違いなく盛り上がる事でしょう。
明日はQR(クオリファイングラウンド)ラストランに加え、エクスプレッションセッションとしてエアショーも開催されます(開催時刻は日本時間の午前10時から)。こちらも非常に楽しみですね。
本日の結果
*メンズ
*ウイメンズ
ハイライト動画
まとめ
日本とカリフォルニア(サマータイム中)の時差は、現在日本が16時間進んでいます。
明日のコンテスト開催時刻は現地時間の9月8日午前8時で、日本時間では9月9日午前0時となります。
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メンズ「Surf Ranch Pro」
ウイメンズ「Surf Ranch Pro」