2017年シーズンをもってワールドツアーを引退した元CTサーファーのカージーこと、ジョシュ・カー「Josh Kerr」(34歳)。
そんなカージーが現役CTサーファー時代から思い描いていたエアショーの始まりこそ、先日開催されたレッドブル・エアボーン・フランスでした。
今回の記事は、無事にレッドブルエアボーンを終えた後にジョシュ・カーがSNSに投稿したコメント、そして今後のエアショーに関するニュースをお届けします。
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ワールドツアー、ビッグウェイブ、エアリアルなど様々なジャンルのあるサーフィン。その中で、2000年序盤に若かりし頃のカージーが専念していたのがエアリアル。
当時はエアショーと呼ばれるエアリアル専門イベントが盛んで、カージーはチャンピオンになったりとしていました。しかし、当時のエアショーはアメリカやオーストラリアなど、エリアレベルでのイベント。
ワールドツアーのように世界レベルのものはありませんでした。そこで、エアリアルというサーフィンのクリエイティブな面を表現する世界規模のイベントがあったら面白いと思い、数年前から動き出したカージー。
そんなカージーの思いが実り、実現に至ったのが今回のエアショーでした。イベント後にカージーがSNSに投稿した内容は以下の通り。
サーフィン界の最高峰の舞台でエアショー開催と言う僕のビジョンを信頼して実現させてくれたWSLとレッドブルにはとても感謝してる。
現行世代と次世代サーファーへと昔のようなプラットフォームを提供できることは、僕にとってとても誇らしい事なんだ。
あまりコンディションの良くない波だったのに素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたイベント出場者にも本当に感謝。
コンディションさえ良ければ、どれほどのレベルになるのか示してくれたからね。本当にネクストレベルだったよ。
今イベントのコンセプトが2年前に白紙状態からスタートして、初開催にまで至れたのは最高な気分。
これまで関わってくれたみんなに感謝だし、優勝したヤゴ・ドラはおめでとう。最高だったよ。
すでに現役を退いたカージーが、自分のためではなく次世代のために裏方として実現に漕ぎ着けたストーリーを知ると胸が熱くなってしまいます。
ちなみに、カージーの壮大な青写真は今回の単発イベントでは終わらず、CT(チャンピオンシップツアー)のようなシリーズイベントとし、エアリアルのワールドチャンピオン決定までを想定しているそうです。
では、今後のプランはどうなっているのか?スタブ誌がこれまでに知りえた情報を公開していて以下の通り。
・可能性が高い開催エリアはクラマス(バリ島)とニューヨーク(ロングボードイベントと同時開催)
・今回ファイナリストになった6名は出場資格を得ていて、残りは後日発表(各イベントにワイルドカード4名という噂も)
個人的に意外なのはニューヨークという、CTイベント以外の会場と言う点です(まだ本決まりではないようですが)。
WSLイベントとしてのエアショーは、CTイベント同時開催ということで観客動員数を増やしたり、ネットでのビューアー数増加が狙いにあると思うためです。
何はともあれ、今後のコンテストシーンを間違いなく盛り上げてくれる目玉となるエアショーの誕生は非常にエキサイティング。
今回のレッドブルエアボーンも、波のクオリティはさておき、観戦していてストークさせられた方も多かったはずですし。
今後の展開を楽しみにし、新たな情報が発表されたら追ってお届けします。
*レッドブルエアボーンのファイナル動画