今年7月後半から訪れていたインドネシアのジャワ島東部に位置するサーフエリアのチマジャ。
滞在中に「10年に一度のスウェル」が2回もヒットしたりと、一般サーファーの私にとっては海に入れなくなるのでラッキーなのかアンラッキーなのか…。
今回の記事は、2018年7~8月時点の情報をもとに個人旅行スタイルでのチマジャへのサーフトリップ情報や現地で撮影した動画をお届けします。
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チマジャ
随分と前から日本からのパッケージツアーも存在するチマジャ。そのため、日本人サーファーが多いのかと思ったのですが、私の滞在時はヨーロピアンが最も多かった印象を受けました。
ただし、ローカルと話すと日本人サーファーが多かった時期もあったとのことで、日本語を喋るローカルが少なからずいました。
昨年訪れたスンバワ島のレイキーピークでは日本語を話すローカルは皆無だったので、チマジャは英語が苦手な日本人サーファーでも比較的行きやすいサーフデスティネーションでしょう。
また、インドネシアで最もビッグスウェルが入りやすい7~8月のピークシーズンに訪れたものの、あまり混雑はしていなく、特に朝一は少人数で波をシェアできる贅沢な環境でした。
昨年、レイキーピークとバリ島のチャングーを7月に訪れた時は「ピークシーズンのインドネシアはもういいや」と思うほどの混雑ぶりだったので、チマジャが空いていたのは嬉しいサプライズ。
チマジャへのアクセス
日本からチマジャを訪れる際のルートは、日本~ジャカルタへのフライト、ジャカルタ~チマジャへの陸路となります。
フライト
ジャワ島に位置するジャカルタはインドネシアの首都。そのため、日本からは直行便も運航していて、羽田空港からの直行便でおよそ7時間半。
私が利用したのはエアアジアで、残念ながら成田とジャカルタを結ぶエアアジアの直行便は今年9月終わりで運休となりました。
運休になるということは利用者が伸びなかったということでチケットは叩き売りとなり、私が利用したフライトは片道で破格の12,000円弱でした(サーフボードチャージを除く)。
サーフボードチャージについては下記リンク先よりどうぞ。
ジャワ島内の移動
ジャカルタのスカルノハッタ空港からチマジャまでの陸路は長時間ドライブで、空いていれば4時間、渋滞していると最悪で10時間かかる場合もあるそう。私は往復ともに5時間ほどでした。
基本的に空港からチマジャまでのトランスポートは滞在予定の宿に依頼する形となり、私が訪れた時で片道900,000ルピア(約6,700円)が相場でした。
空港タクシー(空港にカウンターを設けているタクシー会社)は宿に依頼する倍近い料金を請求されるので、事前に予約するのが無難です。ちなみに、私は往路では空港タクシーを使う羽目になったのですが…。
ほとんど情報がなかったにもかかわらず、実験的に私は格安のタクシー配車アプリ「Grab(グラブ)」を使ってチマジャまで安くで行こうと思ったのですが大失敗。
空港でグラブにチマジャまで依頼すると、「サービス圏外で無理」と複数のドライバーに断られました。でも、チャレンジャーならば可能性はあります!
上記地図を見て頂くと分かると思いますが、赤ピンを刺した場所がチマジャで、ジャカルタからは南下する事になります。
ジャカルタからチマジャ直行は無理でしたが、ボゴール(Bogor)経由ならグラブが利用可能かもしれません。ボゴールでグラブをチェックすると、グラブドライバーが山ほどいたので、ボゴール経由でのグラブ乗り継ぎは可能性があるので。
再びチマジャを訪れる機会があれば、試してみたいと思っていますが、何か情報をお持ちの方がいれば教えて下さい。ちなみに、チマジャにはグラブドライバーはいませんでした。
チマジャの宿
私がステイしたのはチマジャのメインポイントから近くエアコンを完備した「Cimaja Square(チマジャスクエア)」。
乾季のインドネシアは意外に涼しく(海では私は朝夕とタッパーが必要なほど)、エアコンが必要なのは日中のごく短時間なので、ひたすら海に入るサーフィン合宿ならエアコンは必要ないかもしれません。
チマジャスクエアは宿のエントランスからメインポイントまでは徒歩で5分ほどと利便性は良いです。
また、宿にはレストランも併設されているので食事も可能ですし、イスラム圏で大っぴらには入手できないビールもレストランで提供してくれます(ビールは隠れて販売する闇ワルンがありました)。
唯一の難点は、チマジャスクエアは広大な田んぼにコテージが点々としている作りとなっていて、私の場合はエントランスからコテージまでの移動に5分ほどかかったのが少し面倒くさかったです。
宿の詳細については下記リンク先からチェックして見て下さい。
チマジャの波
チマジャのサーフシーズンは、インド洋で最もビッグスウェルが発生しやすい乾季(4~10月)。
チマジャで有名なのはボトム(海底)が玉石でライトハンダーのメインポイント。チマジャメインは頭サイズ以上になるとバレルもある極上ブレイクです。
しかも、一応チャンネル(水深があるので波がブレイクしない場所)もあるのでパドルアウト&バックも楽だし、リーフブーツも基本的には必要ありません(サーファーによりけりですが)。
ただし、波のパワーに関してはインドネシアのワールドクラスと言われるサーフスポットほどではありません。つまりは一般サーファーには楽園。
チマジャメイン以外のスポットについては、ローカルに半日ガイドをお願いして教えてもらい、レンタルバイクで何度も行ったりしたのですが、チマジャメインが圧倒的に波は良かったです。
結論として、チマジャはメインスポット以外はインドネシアンスタンダードにおいてはそこまで良くなく、チマジャメインもビッグスウェルが入ると厳しくなるので(チャンネルでクローズアウトがブレイクするため危険)、さほど混雑しないのだと思いました。
また、上記理由もあってと思うのですが、サーファーのレベルもインドネシアのメジャーエリアほど高くありませんでした。
という事は、一般サーファーにとっては天国。一般サーファーの私でもバレルをメイクできましたのでお勧めです。
チマジャの治安
チマジャはサーフキャンプによくある田舎町。そのため、チマジャメイン付近はパーティータウンとはかけ離れた静かな場所なので、夜に出歩く場所も基本的にはありません。
私は夜に近くのコンビニにふらっと立ち寄ったりしたものの、平和そのものでした。
ローカル情報では、チマジャメイン近くにある少し高額な宿&レストランで週末になるとちょっとしたパーティーがあるとの事なので、エネルギーの有り余っている方は積極的にローカルに話しかけ、情報を入手してみてはいかがでしょうか。
まとめ
これまでのインドネシアトリップの中では少し毛色が違ったジャワ島のチマジャ。
オージーやブラジリアンとの出会いがほとんどなかった点を考えると、やはりインドネシアにしては波がソフトであり、ワールドクラスのサーフスポットではない事が理由だと思います。
ですが、日本人の一般サーファーにとっては夢のような波がブレイクしていて、混雑していない事からまた訪れたいと感じました。
ローカルによるとラマダンの時期(2019年は5月初旬から6月初旬)はイスラム教徒は海に入らないのでチャンスとのこと。
ラマダン時期に滞在していたサーファーによると、ローカルによっては入っていたよとの話を耳にしましたが…。
何はともあれ、一般サーファーの私がとても楽しめたのでお勧めできるサーフエリアです。
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旅の詳細はこちら⇒「World Surf Travel」