例えば、サーファーにとってウニを踏んでしまいトゲが足に刺さってしまうことは、なにも珍しいことではありません。
毛抜きなどでトゲを抜くことになるのですが、抜けない場合もあり、浅い場所であれば放置していても自然に抜けることがあるくらい体内の異物は外へと押し出されます。
ですが、その異物がサメの歯であったならば!?
今回の記事は、過去にシャークアタックらしい事故に見舞われ、25年後になって体内から出てきたものがサメの歯であると判明した摩訶不思議なニュースをお届けします。
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25年前の1994年、フロリダのフラグラービーチにてシャークアタックと思われる被害にあったのはジェフ・ウィークリー。
当時、サーフィンしていたジェフは突如、足に何かに噛みつかれたような鋭い痛みを覚えることに。何度となく噛みつかれた後、何が足に噛みついていたのかは確認できなかったものの(ジェフ本人はシャークと断定)、深い裂傷が残っていたと言います。
それから数週間後には、大半のシャークアタック被害者同様にサーフィンを再開し、今に至ったそうです。
その事故から25年後となる今年2019年、足にまめのような膨らみができ、その原因があの事故の時の歯が体内に残っていたことから化膿してきたと分かり、歯を取り出すことに。
当初はその歯を使い、記念としてペンダントを作ろうとしたそうですが、歯があればDNA検査でサメの種類を特定できると知り、分析してもらおうと心変わりしたとか。
サメの種類を特定できるなんて、すごいエキサイトしたよ。ずっと気になっていたからね。でもさ、もしもサメじゃなくてただの魚だったって判明したらと思うと、ちょっとためらう気持ちもあった(笑)
DNA検査を終えるとジェフの懸念は杞憂に終わり、カマストガリザメの歯であることが判明。ジェフがシャークアタックにあったのは21歳の時。
当時を振り返りジェフは「ボラが大量発生してて、カマストガリザメの餌だから嫌な予感がしてたんだよ」とのこと。
それにしても、25年前に体内に入ったはずのサメの歯が、長い年月を経て皮膚近くまで押し出されてきたとは…。本人が一番驚いていることでしょう。
最後に、サーファーの間では小魚が大量発生したらサメが来る可能性があるので海からすぐ上がるようにと言われている通り、ジェフはシャークアタック後、小魚が集まりやすいエリアは避けるようにしているそうです。
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参照記事「DNA from tooth in Florida man’s foot solves 25-year-old shark bite mystery」