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ハワイシーズンに開催されるビッグイベントの一つとなっているトリプルクラウン。

ハレイワ、サンセットビーチ、パイプラインの波質が異なる3か所で開催されたイベントの総合結果でチャンピオンを決めるシリーズイベントです。

ですが、今季はコロナ禍でリアルイベント開催が困難であったことからデジタル版となり、1月15日をもってイベント期間が終了。

今回の記事は、トリプルクラウンアワードとして発表されたイベント結果をお届けします。


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トリプルクラウンとは

アクション系のハレイワ、水量の多い分厚い波のサンセットビーチ、バレルのパイプラインとテイストが異なるイベントを束ねるトリプルクラウン。

求められるサーフスキルが異なるからこそ、総合的にチャンピオンを決められるという点においては、ワールドツアーと同じ発想のシリーズイベントです。

例年であれば、10月終わりにトリプルクラウンの前哨戦となるイベントがサンセットで開催されることでハワイシーズンスタート。

トリプルクラウン初戦のハワイアンプロは11月半ばからスタートし、トリプルクラウン第2戦のワールドカップは11月後半からスタート。

そして唯一CTイベントであり、トリプルクラウンの最終戦であり、CTイベント最終戦であるパイプマスターズは12月中旬開催といった流れでした。

サーフファンによる一般投票の結果

デジタル版となった今季ですが、私はトリプルクラウンの説明をしていながらファン投票があることを知りませんでした…。

本日公開されたトリプルクラウンアワードショーで発表されたのですが、メンズはジャック・ロビンソン、ウイメンズはタティアナ・ウェストン・ウェブとのことです。

今季トリプルクラウンチャンピオン

メンズ

Image: Vans

メンズはどの会場でもトータルスコアでトップに立ったジョンジョン・フローレンスの完全勝利となりました。

時間制限のコンテストとは違うフリーサーフィンなので、これが真の実力を示しているとも言えます。

エアリアルを入れられるコンディションは少ないので、バレルとターンに関してはジョンジョンがトップなのでしょう。

ジョンジョンのオープンフェイスで見せるレイバックハックは別格で、簡単に真似できないほど高度なのか、ジョンジョンレベルのレイバックハックをものにしたサーファーはまだいませんし。

ちなみに、現在のWSLサイトにはシェイパー談義の記事があり、今季トリプルクラウンで2位となったグリフィン・コラピントは、ジョンジョンのレイバックハックをものにしようとトライしているそうです。

グリフィンのシェイパーであるメイヘムに、ジョンジョンみたいに長く深くレールを入れられるボードシェイプを依頼しているとかありました。

ただ、グリフィンが真似できない理由が、本当にボードの問題なのか、グリフィン本人のテクニカルな問題なのか分からない点が興味深くもあります。

ジョンジョン本人は何らかのシークレットなテクニックを隠し持っているとは思うので奥が深いですね。

ウイメンズ

Image: Vans

面白いくらい、得意分野が如実に表れたのが初となるウイメンズ部門で、チャンピオンとなったのはカリッサ・ムーア。

カリッサがトータルスコアでトップに立った会場はハレイワ。パワフルなターンで4度に渡りワールドタイトル獲得に至ったカリッサの強みが最も出る波質です。

サンセットでトップに立ったのはブロンテ・マコーレーで、水量の多い西オーストラリアのマーガレットリバーがホームと言うことで納得の結果ですね。

パイプラインでトップに立ったのは、ウイメンズで最もパイプに献身しているモアナ・ジョーンズで意地を見せた結果と言えるでしょう。

まとめ

ジョンジョンの活躍が目立つ結果となったのですが、実はトップ10を見ても分かるよう、不思議な事にブラジリアンの名前が全くありません。

ブラジルはアメリカ同様、入国制限が緩かったのでパイプマスターズが終わったらすぐに帰国したサーファーが多かったようなので…。

ただ、アメリカはバイデン政権になり入国時の自己隔離を義務付けると発表しているので、今後はアメリカ入国もハードルが高くなると考えると、サーフランチやトレッスルズといったアメリカでのCTイベントはどうなるのか!?

何とか2021年ツアーをコンプリートするには、少なくとも全イベント数の半分ほどはこなさないとキャンセルにせざる得ないと思います。

そこで噂レベルとして、WSLは例年3イベント開催となっているオーストラリアンレグでもう1つCTイベントを追加するという話もあります。

世界中を飛び回ることが難しいのなら、せっかく入国したオーストラリアでイベント数を稼いでしまおうという発想でしょう。

どのような展開になるのか事態は流動的なので、今後の動向を見守るしかないですね。

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