Photo: WSL / ANDREW SHIELD

2023年CS(チャレンジャーシリーズ)最終戦で優勝したエリン・ブルックス「Erin Brooks」(16歳)。

昨日の記事でも触れたのですが、近年のエリンはカナダ代表としてISAやWSLイベントで活動していたのですが、カナダ政府からエリンにカナダの市民権を与えないと正式に発表されることに。

今回の記事は、次世代ワールドチャンピオン候補と言われるエリン・ブルックスのカナダ市民権に関するニュースをお届けします。


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もともとはハワイアンサーファーとして活動していたエリン。

なのですが、2024年パリ五輪の出場を目指してカナダ代表へとスイッチすることに。

と言うのも、WSLのハワイ代表はオリンピックではアメリカ代表に分類され、アメリカ代表はCTサーファーで出場枠が埋まるのでCTサーファー以外のオリンピック出場は不可能。

そこでエリンが目を付けたのが多くの二重国籍サーファーが利用している国籍変更で、エリンの祖父はカナダ人で父親はアメリカ生まれながらもアメリカとカナダの二重国籍のためです。

そしてWSLやISAイベントではカナダ代表として活動するようになっていて、カナダ政府はエリンのカナダ市民権取得については長らく保留状態にしていたのですが、正式に棄却したとCBCが報じました。

カナダの市民権に関する法律は頻繁に変わるらしく、2009年のC-37法案で「カナダ国外生まれの第二世代への市民権付与は中止」と定められた事が大きな理由のようです。

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さて、今回の件で個人的に興味深いと思ったのが、「市民権」と「国籍」を私は一緒くたに考えていましたが、国によって異なる定義となるケースもあるという点。

アメリカなんかではほぼ同意語のように使っているらしいのですが、英単語では「Nationality(国籍)」と「Citizenship(市民権)」と違います。

そして今回のケースだと、おそらくエリンはカナダ国籍を持っているからこそカナダ代表として活動するようになったと思います。

なのですが、カナダ政府から市民権は認められず、市民権がなければカナダ代表としてのオリンピック出場を目指すことができないようです。

推測ですが、オリンピック選手には税金が投入されるでしょうから市民権の有無が重視されているのかと思います。

何はともあれ、カナダ代表であればオリンピック出場も現実的であったエリン。

ですが、オリンピックは実力主義ではなく商業面が強いので、実力がありながら出場の夢が叶わないエリンのような存在には歯がゆい事でしょう。

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