昨日終了したCS(チャレンジャーシリーズ)第2戦「GWM Sydney Surf Pro」。
スナッパーロックスから始まりノースナラビーンで終えるオーストラリアンレグの最終戦で、メンズはローカルのジョーディ・ローラー、ウイメンズはイザベラ・ニコルスの優勝で幕を閉じました。
まだCS序盤と言う事で普段であればあまり当サイトでは触れないのですが、今回は触れずにはいられない存在がいて、それがエリン・ブルックス「Erin Brooks」(16歳)です。
今回の記事は、オーストラリアンレグで新たな旋風を巻き起こしているエリン・ブルックスの活躍に関するニュースをお届けします。
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スナッパーロックスでのゴールドコーストプロでは優勝、昨日のノースナラビーンでは準優勝で、現在のCSランクトップに君臨しているエリン。
そんなエリンは、数年前までのウイメンズのCTサーファーが力を入れていなかったバレルとエアリアルにフォーカスしてきた次世代サーファーガールズの一人。
現在はオリンピックの兼ね合いからカナダ代表として活動していますが、ホームグランドはハワイのオアフ島ノースショアです。
そんなエリンは昨年2023年CS最終戦となったブラジルイベントで初優勝を飾ることに。
そして今季はブラジルイベントの勢いそのままに2イベント連続でファイナル進出というロケットスタートを切りました。
そんな大活躍の中で特にパフォーマンスが印象的で、まずはスナッパーロックスで見せたバレルライドでのパーフェクト10。
続いては昨日のノースナラビーンで見せた完璧なまでのエアリバースメイク。
CTイベントで初めてエアリバースをメイクしたウイメンズサーファーはブラジルのシルヴァナ・リマ。
その後、レイキー・ピーターソンやカリッサ・ムーアもメイクしています。
なのですが、今回のエリンが狙ったセクションや完成度の高さはかなりメンズレベルに近く、見ていてイチかバチかと言うよりも安定感があります。
つまり、レベルとして一歩抜けた存在となり、かつてのガブリエル・メディナやフィリペ・トレドがフルローテーションを武器に台頭してきた頃を彷彿とさせます。
実際に他のウイメンズサーファーもそう感じているはずで、だからこそファイナル終了間際でエリンが逆転を目指してエアリバースを仕掛けてワイプアウトすると、対戦相手のイザベラは圧倒されたかのように両手で頭を抱え込みましたし。
対戦相手としては単発のエアリバースにいつでも逆転される可能性があるのは、常に安心できないので嫌な相手と言えるでしょう。
となれば、同じようにエアリバースをものにすれば互角になるのですが、簡単にはできないほど難易度が高く、だからこそハイスコアをマークできるというわけです。
さて、この次世代ガールズで言えばすでにケイトリン・シマーズがCT入りしていて、シエラ・カーはワールドジュニアタイトルを獲得。
そして今回のエリンはかなり高確率で来季はCT入りするでしょうから、ウイメンズのコンテストサーフィンのスタンダードが大きく引き上げられる節目を迎えそうです。
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公式サイト「WSL」