18歳の時にコンテストの世界を離れ、ビッグウェイブサーファーとしてのキャリアを選んだオーストラリア出身のローリー・タウナー(26歳)。
故アンディ・アイアンズと共に、タスマニアにある危険極まりないビッグウェイブスポット「シップスターン・ブラフ」にチャージし、若手ビッグウェイブサーファーとして鮮烈なイメージを与えたのは、さほど昔の事ではありません。しかし、そんなローリーも、今ではメインスポンサーを失った状態。
今回の動画は、そんなローリーの動画となりますが、とてもメインスポンサーが付いていないサーファーとは思えません。ビッグウェイブへのチャージだけでなく、通常の波で見せるアクションも十分にトップサーファーに通じるレベルにあると思うのですが、いかがでしょうか!?
現在、プロサーファーの世界は非常に厳しい環境にあります。例えば、2009年度ウイメンズワールドツアー2位の記録を残し、今なおラディカルなサーフィンを見せるブラジル出身のシルヴァナ・リマにもメインスポンサーは付いてなく、活動費を捻出するためにクラウドファンディングを行っています。
現ワールドツアーサーファーであるラオニ・モンテイロに至っては、3年もメインスポンサーが付いてなく、もはや金銭的に余裕がないため、全てのコンテストに参加することはできないと話しています(去年は資金不足でチョープーでのイベントを欠場)。
メンズワールドツアーイベントでは、最下位となる24位の成績で賞金8,000ドルで、単純にすべてのコンテスト(11戦)で一コケすると88,000ドル(日本円でおよそ900万円)。その中から、自腹で全ての遠征費を払っていたら、生活が厳しくなるのは当然ですね。
一方、スター選手の稼ぐ額は増えていると言われ、人気サーファーへの還元を増やすことで足を切られるサーファーが増えているとも囁かれています。実力の世界だから当然とも言えますが、ローリーほどのサーファーの現状はあまりにも厳しいなと感じます。
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