1967年のショートボード革命以来、再びロングボード人気を再燃させた立役者の一人と言われるモダンロングボーダーのジョエル・チューダー(38歳)。14歳にしてプロサーファーとなり、15歳の時にはASPイベントで史上最年少優勝を果たしたりと、神童のような活躍ぶりを見せました。そして、1998年と2004年にはワールドチャンピオンに輝くことに。

ただ、ジョエルにとってロングボードとは、優雅なライディングでスタイルを全面に出すことが主眼にありましたが、時代はショートボードのよう、ハイパフォーマンスを求めるようになり、コンテストの世界から離れることに。

こう見ると、ジョエルは小波でハングテンやカットバックしかしないのかと思われますが、実際にはオルタナティブボードでパイプラインのバレルを攻めたりと、波に合わせたボード選びをするので、ログならばスタイルという考え方をしているだけです。

そのジョエルが、自分のログに対する思いを形にしようと、スポンサーであるVansの協力を得て生み出したイベントが「Joel Tudor Duct Tape Invitational」。使用するログの最低重量を定めたり、ノーリーシュ(リーシュコード無し)といったこだわりのルールが決められています。

この考えに賛同して参加しているのが、アレックス・ノスト、タイラー・ウォーレン、ライアン・バーチといった次世代サーファー。ジョエルの思いは、次なる世代に着実に引き継がれ、ログ人気の火は灯り続けていくのでしょう。

今回の動画は、そんなジョエルのフリーサーフ映像となります。緩やかながらもスタイリッシュなライディングに、バックグランドで流れるジャズを重ねることでアートな作品となっています。


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