過去のメンズワールドチャンピオンの顔ぶれを振り返ってみると、2002~2004年に3年連続でアンディ・アイアンズが獲得以降、ケリー・スレーター×5、ミック・ファニング×3、ジョエル・パーキンソン×1と、例年タイトルレースに絡むのはベテランサーファーのみ。
そろそろ世代交代により、ジョンジョン・フローレンスやジュリアン・ウィルソンといったサーファーが台頭してくると思っていましたが、なかなか大活躍には至らず。そんな折り、いきなり今シーズン初戦で優勝を果たしたのがブラジリアンのガブリエル・メディナ。しかも、初戦では足の怪我から得意のエアーを封印し、マニューバ勝負での勝利でした。
その後、気付いて見ればワールドツアーイベント第7戦(全11戦)を終えた段階で、三回の優勝を果たして現在ランキングトップ。すでに2位とは8,000ポイントほどの差をつけています。しかし、ガブリエルを追う2位は、11×ワールドチャンプのケリー。ただでは、終わらせないサーファーですね。
ツアーイベントは残すところ4戦のみ。ウェイティングピリオドのスタートしたトレッスルズでのハーレー・プロは、スケートパークのような波と言われ、一本の波で異なるバリエーションのエアーを二本メイクすることも珍しくないガブリエルにとって、得意なブレイクでしょう。
ただ、ガブリエルにとっては初めてワールドタイトルが射程圏内に入ったので、そろそろプレッシャーが押し寄せるかもしれません。ブラジリアン初のワールドチャンプの期待も高まっていますし。今シーズンのガブリエルの成績を見れば、順当に行けばワールドタイトルは獲得できるはずですが、ミラクルを起こすのが性分といったケリーがドラマを生むのかも見所ですね。
コンテスト結果(9位以内のみ)に対する獲得ポイントは以下の通りです。
1位:10,000ポイント(優勝)
2位:8,000ポイント(ファイナル敗退)
3位:6,500ポイント(セミファイナル敗退)
5位:5,200ポイント(クオーターファイナル敗退)
9位:4,000ポイント(ラウンド5敗退)
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