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五十嵐カノア Photo: WSL / Dunber

現地時間2021年4月19日(オーストラリア)、NSW(ニューサウスウェールズ)州ナラビーンを舞台としたCT第3戦「Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona」が開催。

イベント3日目となった本日は、メンズのラウンド3残りヒート~ラウンド4とウイメンズのラウンド3が終了しました。

今回の記事は、ナラビーンクラシックのイベントレポート、動画、今後の波予報といったイベント情報をお届けします。


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イベントレポート

ウイメンズ

ジョアン・デフェイ Photo: WSL / Miers

メンズのラウンド3残りヒート終了後にスタートしたウイメンズのラウンド3。

本日はニューカッスルカップの時と同じく、タイラー・ライトがラウンド3敗退という大番狂わせが発生することに。

タイラーを破ったのはラウンド2でエクセレントレンジのスコアを2本揃える好調ぶりを見せたジョアン・デフェイで、本日も8.00をマークしての勝利となりました。

ただ、タイラーがここまで早期敗退を続けるのも珍しいと思っていると、何と3週間ほど前の練習中に足首を骨折したことが発表されました。

全治12週間という怪我なのでまだまだ本調子でないということが調子が悪い原因であるというわけです。

都筑有夢路 Photo: WSL / Miers

今イベントがCTイベントデビューとなっている都筑有夢路は、ヒート5でキャロリン・マークスと対戦。

このヒートではグッドウェイブをキャッチすることのできなかった都筑は、残念ながらラウンド3で敗退となりました。

ただ、残り2戦のオージーレグも出場するはずなので、今後の活躍を楽しみにしたいところです。

本日の結果

今後のヒート表

メンズ

数々の番狂わせが発生することになったメンズのラウンド4。

フィリペ・トレド Photo: WSL / Dunber

ヒート1では本日のような小波アクション系を最も得意とするフィリペ・トレドが敗退することに。

ヒートによってはセットがあまり入らないスローヒートになることもあり、まさにフィリペは波運に翻弄される形で、ラストライドはヒートハイエストとなる7.00をマークしたものの姿を消すこととなりました。

ヒート4では2×ワールドチャンピオンのジョンジョン・フローレンスが敗退。

ジョンジョンを破ったのは、ニューカッスルカップの時と同じくツアールーキーのモーガン・シビリック。

モーガン・シビリック Photo: WSL / Dunber

モーガンのパフォーマンスも素晴らしかったのですが、個人的にジョンジョンはビーチブレイクのレフトが苦手なように思えます。

フロントサイドであればレイバックハックといったシグネチャームーブに始まり、エアリアルのレパートリーなどバリエーション豊富ですが、本日のヒートではジョンジョンらしくない単調なライディングのように思えました。

通常時のCTイベントはニューカッスルやナラビーンのような会場はないので、意外な弱点のようにも見えました。

コナー・コフィン Photo: WSL / Dunber

ジョンジョンに次ぐヒートでは、なんとイタロ・フェレイラがコナー・コフィンに敗れることに。

このヒートはドラマティックで、ヒート終盤までイタロがリードされていて、ヒート残り1分台でイタロが乗った波のスコアが5.00とコール。

この時点で、イタロとコナーの二人とも、5.67と5.00という全く同じスコアとなることに。

でしたが、コナーはヒート残り5秒で波に乗っていて、そのスコアが5.80とのスコアで大逆転を決めました。

結果が発表されると、イタロはロッカールームで雄叫びを上げながらサーフボードの上に飛び乗って折ったりと大荒れ。

その理由としては一本のライディングに対するジャッジのスコアリングに不満を持っていたためです。

そのライディングはバックサイドのフルローテーションで、しっかりメイクしたかのように見えたのですが、メイク直後に後方から迫ってきたホワイトウォーターに追いつかれてワイプアウト。

おそらく着地後に後ろ加重となり失速してしまったためであり、この点がボードコントロールできなかったとジャッジは判断して1.77ポイントとコールされました。

ただ、この判断は非常に難しく、フルローテーション自体はメイクした後の出来事と捉える向きもあり、コメンテーターの意見も分かれました。

ジャッジがあのフルローテーションをメイクと判断していれば、おそらく7~8ポイント台のスコアが付いて余裕で勝ち上がっていたと思うので、イタロとしては納得がいかなかったのでしょう。

メンズもクオーターファイナリストが出揃い、トップシードの早期敗退が目立つ今イベントにて、クオーターファイナルに残っているトップ10はごくわずか。

ランク順に、ガブリエル・メディナ、五十嵐カノア、モーガン・シビリックのみです。

しかも、ガブリエルとモーガンはクオーターで対戦するので、どちらかはクオーターで姿を消すことになります。

ちなみに、ジョンジョンキラーで知られるモーガンは、パイプマスターズとニューカッスルカップではガブリエルに敗退しているので、ガブリエルはモーガンキラー。

イケイケなモーガンが雪辱を果たすことになるのか注目が集まりますね。 

一方、カノアにとってはポイントを伸ばしてランクアップする絶好のチャンスなので、活躍を期待したいところです。

本日の結果

今後のヒート表

イベントのフル動画

ポストショー

波予報

今後の波予報ですが、最も予報が良いのはウェイティングピリオド最終日の26日ですが、イベント最終日を明日20日の開催予定にしています。

明日の予報は、午前がフェイスで3~6フィート、午後が2~4フィートのスローコンディションではあるものの、波のフェイスはスーパークリーンの見込みとなっています。

まとめ

現地時間と日本の時差はわずか1時間のみで、NSW州の方が1時間進んでいます。

現地時間の午前7時にファーストコールの場合、日本時間は午前6時となります。

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公式サイト「Men:Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona

公式サイト「Women:Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona

2021年ナラビーンクラシックの過去記事