日本では、台風シーズンになるとよく耳にするサーファーの海難事故。台風スウェルが来たぞと意気込んで海に入ったはいいものの、あっという間にリップカレント(離岸流)に流されたら、いかにパドル力があるサーファーであっても、ひとたまりもありません。ちなみに、アメリカにおいて、サーフィンに関する海難事故の80%はリップカレントによるもので、毎年150名が命を落としているそうです。

そこで今回の動画は、海で溺れている人を、どのようにライフセーバーがサーフボードを使ってレスキューするのかトレーニングしている映像となります。

ライフセーバーのいるエリアであれば、プロに任せるのが安心。下手をすれば、救出者も危険な状況にさらされる恐れがあるためです。しかし、自分以外に救いの手を差し伸べることのできる人がいない環境なら。覚えておいて損はないかと思います。

まず、救助するターゲットに近づいたら、ボードのレールを掴ませてボードを反転させます。そうすると、ボードは裏側を向いた状態になります。一旦ボードにしがみついたターゲットを中央に移動させ、そこで、さらにボードを反転させ、ボードの上に乗せます。おそらく、すでに疲労しているターゲットの体力を考慮したやり方なのでしょう。

その後、救助者はボードに乗ってサポートしながらターゲットの体をずらし、体勢が安定したら、パドルして岸まで戻るということです。この過程において重要なのは、ターゲットに安心感を与えるためにも、コミュニケーションを取り続けることだそうです。

なにも難しい事ではなく、ボードを反転させるというちょっとしたコツなので、覚えておきましょう。こういった知識は、使う機会がなく無駄になるのが一番いいんですけどね。


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