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モダンサーフィンにおいて欠かせないマニューバとなっているエアリアル。そんなエアリアルは進化を続けていますが、メインとなるローテーション(回転)はエアリバースとアーリーウープ。

エアリバースはリップから飛び出してサーフボードのノーズを岸側へと回すローテーション、アーリーウープはエアリバースとは逆にノーズを沖側に回すローテーションです。

コンテストの世界では頻繁にフルローテーションという言葉を聞きますが、フルローテーションとはエアリバースやアーリーウープで回転後にノーズが岸側を向いた状態でランディング(着地)すること。

今回の動画は、マウイ島(ハワイ)出身のアルビー・レイヤー「Albee Layer」(25歳)が、バックサイドで世界初となるフルローテーション以上の回転となるエアリバース540をメイクした映像をお届けします。


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昨年開催されたBWT(ビッグウェイブツアー)イベント「ピアヒ・チャレンジ」で準優勝したことで、最近ではビッグウェイブイベントには参加しているものの、基本的にはフリーサーファーのアルビー・レイヤー。

そんなアルビーの追求するサーフィンはプログレッション(向上)。興味深い点は、ビッグウェイブチャージやアクション系と問わない点で、ビッグウェイブではホームであるマウイ島ジョーズ(現地名:ピアヒ)で今年前半、ジョーズ史上最もディープと言われるバレルをメイクしています。

ジョーズ史上最もディープなバレル!エディ欠場のアルビー・レイヤーがエディ当日にメイク

エアリアルの進化についてもアルビーが関わっているものの、フルローテーション以上の回転をメイクしたサーファーと言えば、フロントサイドのエアリバース540をメイクしたケリー・スレーターの存在が有名ではないでしょうか。

必見:ケリー・スレーターによるエアリバース540メイク映像

しかし、ケリー以前にフルローテーション以上のエアリアルをメイクしたのはアルビー。フロントサイドのアーリーウープ540でした。

アルビー・レイヤーが人生2度目のアーリーウープ540メイク映像

アルビーとケリーによるフルローテーション以上の回転は多くのサーファーを触発し、トライするサーファーのメイク寸前映像もこれまでに公開されています。

アルビーに続いてジョンジョン・フローレンスもメイク寸前のBSエアリバース540

セス・モニーツによる限りなくメイクに近いエアリバース540

エアリバース540を狙うヤゴ・ドラのフリーサーフ動画@ハワイ

しかし、メイク映像を残したサーファーは現れず。フルローテーション以上のエアリアルをメイクするのは技術面で世界最高峰のエアリアルサーファーと呼ばれるチッパ・ウィルソンと言うのが大方の予想でした。

そんなチッパも今年は540のメイクを狙っていると公言していたものの、現時点において動画が公開されていないということは、アルビーに先を越されたことになります。

「ブリクストン」ライダーとなったチッパ・ウィルソンのエアリアル満載ウェルカム動画

様々な憶測があったものの、アルビーがバックサイドでエアリバース540をメイクした動画が公開されました。昨年辺りから、何度もアルビーによるメイク寸前の映像を見ていたので、嬉しくなってしまいますね。

アルビーと共にサーフィンのプログレッションを追求し、同じくマウイ島出身のマット・メオラによる回転軸が例にない「スピンドルフリップ540」など、ハワイアンサーファーの創造力と実行力は底が知れません…。

必見!マット・メオラが見せる回転軸の変わる異次元ローテーションのエアリアル

ちなみに、実は一ヶ月前にもバックサイドのエアリバース540をメイクしたと言うアルビー。残念ながら、その時は撮影していなかったとのこと。そのため、今回の動画が世界初のメイク映像となります。

アルビー・レイヤーの最近の過去記事は、下記リンク先からチェックして下さい。

必見!BSエアリバース540メイク寸前のアルビー・レイヤーのハイパフォーマンスサーフ動画

サーフレベルを高みに牽引するアルビー・レイヤーだから発するWCTへの苦言

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