2014年11月1日、オーストラリアWA(ウエスタンオーストラリア)州の州都パースからほど近いロットネスト島の東沖合に、ザトウクジラの死骸が浮かんでいたそうです。たまたま、友達と一緒にボートでクルーズしていたハリソン・ウィリアムス(26歳)は、そのザトウクジラに遭遇したといいます。

すでに死骸となっていたザトウクジラ。当然、海の捕食性物であるサメが狙わないわけもなく、ザトウクジラの周辺を旋回していたとのこと。しかし、そんな海中の様子を知るよしもない友達がハリソンに対し「あのザトウクジラに乗ってサーフィンの真似事でもしたら面白くない?」と言い、調子に乗って海へと飛び込み、ザトウクジラの上によじ登ったハリソン。

すると、海中に身を潜めていたサメに気付いた友達の一人が「サメがいるぞ!戻ってこい!」と叫び声を上げたそうです。数匹のイタチザメとホホジロザメが、ザトウクジラという獲物を狙っていたのです。ただ、非常に運が良いことに、サメのターゲットはザトウクジラのみ。サメはハリソンになど興味がなかったため、ボートで近くまで来てくれた友達に無事助けられたそうです。

あまりのアホさ加減に、当局は危険過ぎる行為だったと苦言を呈しています。ただ、ハリソンにとって、最も堪えたのは両親のコメント。母親からは「大ばか者(idiot)」と言われたそうです。本人は、「もう二度としません」と反省の弁を残しています。

ちなみに、獲物となったザトウクジラは、サメに引きづられる形でスカボロービーチまで流れ着いたと言います。引きずってきたと思われるサメもまた、近くで目撃されたため、同ビーチと周辺のビーチは閉鎖されたそうです。


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