ブラジルで開催されていたWQSプライムイベント「オニールSPプライム」が現地時間11月8日に終了しました。WQSで最もグレードの高いプライムイベントは、同イベントを除いたら残りはハワイで開催される2戦のみとなるため、来シーズンのワールドツアー入りを目指すサーファー、そして、ワールドツアーサーファーの中でもツアー残留資格となるトップ22に入れない可能性のあるサーファーにとって重要なイベント。

最終日のコンディションは、ブレイクの早い小波となり、有利であったのはエアーが得意なサーファーでした。そして、優勝を果たしたのはブラジリアンでワールドツアーサーファーのフィリペ・トレドとなりました。来シーズンのワールドツアー入り確実なマット・バンティングとの対戦となったファイナルでは、ベストスコアが7.73のマットに対し、フィリペは9ポイント台を3本も揃えて圧巻の勝利。

コンテストと言うより、完全にフリーサーフィンでのライディングです。これを試合でコンスタントにメイクするのですから、凄まじいスキルです。動画では、2:00~からの白いジャージを着ているのがファイナルでのフィリペとなります。

一家揃ってカリフォルニアに生活拠点を移したフィリペですが、母国でのイベント開催であり、家族も応援に駆けつけてくれた事が力となったそう。また、すでに来シーズンのワールドツアー残留を確定させているので、ポイント争いの必要がない状況のため、リラックスしてヒートの臨めたのも勝因に繋がったと言います。

WQSランクで注目なのは、今回3位となったブラジリアンのイタロ・フェレロ(20歳)。同イベント前のWQSランクは8位でしたが、今回の3位は今シーズンのベストリザルトとなったので、来シーズンから新たにワールドツアー入りするブラジリアンとなるでしょう。

ますます熾烈になってきたWQSのランキング争い。ワールドツアーの資格を得るWQSトップ10の中には、フィリペとアドリアーノ・ス・スーザの2名が、ワールドツアーでの成績ですでにツアー残留を決めています。となると、現在のところ、トップ12までがクオリファイされることになります。

トップ11以降のサーファーのポイントに目を向けてみると、500ポイントも差がないサーファーがゴロゴロしていますので、ハワイでの結果によって、今後を大きく左右されることになります。ボーダーライン上にいるサーファーにとっては内心落ち着かないと思いますが、ハワイでの素晴らしいサーフィンを期待したいですね。


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