今シーズンのワールドタイトル獲得で6×ワールドチャンピオンとなったステファニー・ギルモア(26歳)。初めてワールドチャンプに輝いたのは、ツアールーキーであった2007年のこと。
実は、2007年以前の学生時代、ワイルドカード出場したツアーイベントですでに2回も優勝経験があったので、ワールドチャンプになる自信は十分にあったと言います。
その後、2010年まで4年連続でワールドチャンプの座を射止めています。しかし、ストップが掛かったのは2011年。ステファニーと肩を並べるレベルのサーファー、カリッサ・ムーアによるもの。2010年にツアー入りしたカリッサは、二年目にして早くも頭角を現し、ワールドチャンプとなったのです。
ただ、2011年のステファニーの不調はカリッサの影響だけではありません。2010年12月27日、自宅アパートに帰宅しようと部屋への階段を登っている最中、鉄パイプを持った暴漢に襲われたのです。2度ほど鉄パイプで殴られたそうですが、タイミング良く隣に住む叔母と親戚が帰宅してきたおかげで、暴漢は逃走したとのこと。
その事件の影響はステファニーには大きく、当時の話をするだけで涙が流れてくると話していました。そのため、2011年のツアー生活にも影響したのかもしれません。しかし、翌年2012年は再びワールドチャンプに返り咲き、5度目のタイトルを獲得しました。
今回の動画は、そんなステファニーの今シーズンの軌跡と、6度目となるワールドタイトル確定後のインタビュー動画をお届けします。
インタビューでは、タイラー・ライトがファイナルでカリッサを破って優勝した場合、ステファニーとタイラーのツアーポイントが同点となり、Surf-Offと言うワールドタイトルを賭けたマンオンマンヒートが行われるので、その覚悟はしていながらも相当ナーバスになっていたと言います。
しかし、結果はカリッサの優勝で、ステファニーのタイトルが確定。「カリッサには一杯奢らないと」と冗談めかして話していましたが、最後には感極まってしまいます。
さて、ウイメンズの最多ワールドタイトル記録は、レイン・ビーチリーによる7回。ステファニーは、あと一歩でレインの記録に並ぶことになります。早くも、来シーズンが楽しみになってきますね。
*ステファニー・ギルモアの過去記事は、下記リンク先から参照して見て下さい。
後ろ足のポジショニングが参考になるフリーサーフ映像:ステファニー・ギルモア
2013年度WCTウイメンズno.5:ステファニー・ギルモア
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