サーフィン大国と言われるオーストラリア。サーフィンがスポーツとして確固たる地位にあるということは、サーフィンが世界的に見てメジャースポーツではないと言っても、当然、プロサーファーの収入もある程度の額に達していると考えられるはず。
そこで今回は、オーストラリアのビジネス誌「BRW」が発表した、オーストラリアのスポーツ界における2014年高所得者トップ50の情報をもとに、プロサーファーの収入事情をお伝えします。
ナンバー1は、NBAで活躍するバスケットボール選手のアンドリュー・ボーガット。収入は1620万ドル(およそ15億円)と桁違いとなっています。続くナンバー2&3はゴルフ選手で、ここまでが1000万ドルオーバーを稼ぐオーストラリアのアスリートとなります(オーストラリアで税金を納めているアスリートのみが対象だと思います)。
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メジャースポーツには勝てないので、サーファーの名前を探していくと早くも19位に登場。その人物は、3×ワールドチャンプのミック・ファニングで、270万ドル(およそ2億5千万円)とのこと。スポンサー料以外では、リーフから販売しているシグネチャーモデルのサンダル(靴底に栓抜き付き)の印税もあるそうです。栓抜き付きとは、ビール好きなオージーらしいですね。
ミックに続くオージーサーファー2位の収入を稼ぐのは、30位となったジュリアン・ウィルソンで200万ドル(およそ1億8600万円)。惜しくもジュリアンに敗れたのは、34位のジョエル”パーコ”パーキンソンで180万ドル(およそ1億6700万円)。
両者ともに、主な収入はスポンサー料とのこと。元ワールドチャンプのパーコが、ジュリアンに負けたのは意外でした。ジュリアンは女性人気が抜群なので、広告塔としての価値が高い意味合いもあるのかもしれませんね。
続いては、39位に登場するウイメンズサーファー。ご存知、6×ワールドチャンプのステファニー”ステフ”ギルモアで175万ドル(およそ1億6200万円)。ステフも主にスポンサー料が収入となりますが、興味深いのはスポンサー企業。自動車メーカー「Ford」、ギターメーカー「Cole Clark」、食品メーカー「Sanitarium」といったサーフブランド以外からのサポートが目立ちます。
他に、トップ50に食い込んだサーファーは、41位のタジ・バロウで150万ドル(およそ1億3900万円)。42位にはジョシュ・カーが入り、タジと同額とのことです。
サーフィン界で初めて100万ドル契約を結んだサーファーがトム・キャロルで、1989年のこと。当時と比べると、世界的な景気低迷などといったマイナス要因がありながらも、着実にサーファーが手にする収入は増えているのですね。
ちなみに、ウイメンズサーファーでトップ50に入ったのはステフだけですが、ワールドツアーに参加するウイメンズサーファーについての言及もあります。サリー・フィッツギボンズが125万ドル(およそ1億1600万円)。
2014年シーズンにWCTランク2位となったタイラー・ライト、そしてローラ・エネヴァーは100万ドルにはわずかに満たないとのこと。ただし、タイラーについては、豪スタブ誌によると、16歳の時に5年契約を結んだのが理由とのことで、契約更新となれば跳ね上がるはずとのこと。
こうしてみると、オーストラリアではプロサーファーがしっかりと稼いでいることが分かりますね。もちろん、メジャースポーツには敵いませんが、十分に夢のある額に成長していってると思います。
ただ、その分だけ、オーストラリアでスポンサーを獲得するのは熾烈です。また、今回トップ50に名前を連ねたサーファーは、世界トップクラスという一握りのサーファーということも忘れてはいけませんね。
(注)日本円換算については、記事には豪ドルか米ドルかの記載はなかったのですが、オーストラリア発の記事ということで、豪ドルで計算しています。また、2015/2/18付けの為替での計算となります。
情報ソース
BRW Top 50 Sports Earners list for 2014
Australian female surfers cashing in from wave of big money
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