現地時間5月17日(ブラジル)、WSLワールドツアー第四戦オイ・リオ・プロ(Oi Rio Pro)のメンズ&ウイメンズが終了しました。波のサイズは、最大セットで胸~肩ほど。
メンズの優勝は、初戦のクイックプロに続く今シーズン2勝目のフィリペ・トレド。ウイメンズの優勝は、直前の第三戦に続き連続優勝となったコートニー・コンローグ。
セミファイナルからスタートしたメンズは、セミファイナルのヒート1がブラジリアン対決、ヒート2がオージー対決といった展開。波はブレイクが早く、ショルダーの張るセクションが短いので、ダイナミックな一発技を入れなければ、エクセレントレンジとなる8ポイント以上を出すのは困難でした。
そんな中で強いのは、やはりフィリペ。エアーのメイク率の高さもさることながら、フィリペの場合、ただのエアリバースではなく、ほとんどフルローテーションでメイクするので、テクニカルの面でも、他のサーファーの一歩上を行く技術が光りました。その結果、セミファイナルでエクセレントレンジを出したのはフィリペだけとなりました。
迎えたファイナルでは、ビード・ダービッジと対戦したフィリペ。ここでもフルローテーションのエアリバースが炸裂し、前半戦でパーフェクト10を含むトータル18.33ポイントをマーク。さらにダメ押しで、終盤には9.87ポイントを出し、ほぼパーフェクトに近い19.87ポイントで圧巻の勝利となりました。
ウイメンズは、セミファイナルでカリッサ・ムーアがまさかの敗退を喫し、ファイナルはコートニーvsビアンカ・ビュイテンダグの対戦。メンズと比べると、ライディングのスピードが異なるウイメンズでは、どうしてもトップアクションを入れられる回数が少なく、ハイスコアが出しづらいコンディションでした。
そんなコンディションでしたが、ファイナルではエクセレントレンジは出なかったものの、コートニーが7ポイント台を二本揃え、二戦連続優勝を果たしました。
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今回の結果を受け、メンズ&ウイメンズのランキングトップ5は以下のようになりました。
インパクトが強いのは、メンズのトップ2がブラジリアンとなった点ですね。数年前には考えられない状況で、メンズツアーでは明らかにブラジリアンを無視できない時代となっています。
ウイメンズでは、ツアー2連勝を果たしたコートニーが2位で、カリッサを追う形となっています。意外なのは、トップ5に入っていないサリー・フィッツギボンズ。現在はランク6位と、今シーズンは苦しんでいる印象を受けます。
次に開催されるツアーイベントは、会場をフィジーに移します。こちらのイベントは、男女別々の日程での開催。先行するウイメンズのウェイティングピリオドは5月31日~6月5日、メンズは6月7~19日です。
今イベントの詳細については、下記リンク先から参照して見て下さい。
公式サイト「Oi Rio Pro」&「Oi Rio Women's Pro」
本日の結果
<メンズ>
・ファイナル
1- Filipe Toledo (BRA) 19.8
2- Bede Durbidge (AUS) 14.70
・セミファイナル
SF 1: Filipe Toledo (BRA) 15.83 def. Italo Ferreira (BRA) 6.34
SF 2: Bede Durbidge (AUS) 14.63 def. Matt Wilkinson (AUS) 8.23
<ウイメンズ>
・ファイナル
1- Courtney Conlogue (USA) 14.50
2- Bianca Buitendag (ZAF) 11.10
・セミファイナル
SF 1: Bianca Buitendag (ZAF) 13.50 def. Carissa Moore (HAW) 10.84
SF 2: Courtney Conlogue (USA) 13.16 def. Tyler Wright (AUS) 11.17
・クオーターファイナル
QF 1: Bianca Buitendag (ZAF) 13.27 def. Lakey Peterson (USA) 10.16
QF 2: Carissa Moore (HAW) 14.60 def. Keely Andrew (AUS) 10.06
QF 3: Tyler Wright (AUS) 11.67 def. Coco Ho (HAW) 11.50
QF 4: Courtney Conlogue (USA) 11.50 def. Malia Manuel (HAW) 10.20
本日のハイライト
https://youtu.be/3r_8UnEfQwY
パーフェクト10@ファイナル byフィリペ・トレド
https://youtu.be/RW-L0XA9T9A