マウイ島出身フリーサーファーのマット・メオラ「Matt Meola」(25歳)。マウイ島をベースに活動しながらも、最先端のエアリアルとジョーズでのビッグウェイブチャージで、注目を集めています。

マウイ島という辺鄙なエリアが拠点でありながら注目を集めているからには当然、メディアといったテクノロジーを駆使しています。マットと同じくマウイ島をベースに活動するアルビー・レイヤー(アーリーウープ540をメイクしたサーファー)と手を組み、以前には二人をフィーチャーしたシリーズ「The Isle」といったネット動画を配信していました。

今回の動画は、そんなマットのホームであるマウイ島でのフリーサーフ映像となります。この動画で目玉となるのは、ラストの5:57~でマット本人が初メイクした世界初のエアー「スピンドル(Spindle)フリップ540」。


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「スピンドルフリップ」とは、マットが世界で初めてメイクしたサーファーなので、マットが命名した名前です。どのようなローテーションかというと、飛び出してすぐにダブルグラブする点など、バックサイドで行うロデオフリップに似ています。

そのため、ロデオフリップのフロントサイド版かと思いきや、少し異なります。ロデオは、リップから飛び出した後、インバートエアー(サーフボードが頭より高い位置になる上下反転)となります。しかし、スピンドルは、エントリーこそ斜めにアプローチしますが、その後はフラットスピンに近いローテーションとなります。

一年ほど前、マットはスピンドルフリップのフルローテーションをメイクし、今回は540まで回したというので、現在、サーフィン界のみならず、スケートやスノーボードといった横乗りの世界全体で大きな話題となっています。

マットが今回のエアーをメイクしていた時に乗っていたボードは、セルフシェイプしたボードだそうです。しかも、自身でシェイプした中で、わずか3本目のボードとのこと。シェイプにおいても才能があるのか、サーフィンのスキルでカバーしているのか分かりませんが、凄まじいですね。

ちなみに、540と言えば、昨年にケリー・スレーターがエアリバース540を世界初メイクして見せました。マットもずっと狙っていたので、悔しくもあったければ、唖然とさせられたのでケリーにメールを送ったそうです。

そして今回、マットもスピンドルフリップ540を世界初メイクしたので、ケリーとジョンジョン・フローレンスにグループメッセージを送ったそうです。

すると、ジョンジョンは「ケリーのエアリバースより凄いじゃん」と返信し、それに対してケリーは「(ジョンジョンを指して)このグループメッセージにおかしな人がいる」とのやり取りがあったそうです。仲が良いんですね(笑)。

一年前のスピンドルフリップのフルローテーション

マット・メオラの過去記事は、下記リンク先から参照して見て下さい。

サーフスタイル:マット・メオラ

マウイ島出身フリーサーファーのマット・メオラとは!?