先日開催されたワールドツアーイベント「フィジー・プロ」において、一つのイベントでパーフェクト20(一つのヒートで、10点満点のライディングを二本記録)を2回マークするという史上初の快挙を達成し、優勝を果たしたオーウェン・ライト「Owen Wright」(25歳)。

2011年にはツアーランク3位となり、オージーサーファーとしては次期ワールドチャンプ候補と言われながらも、2013年は怪我でシーズンを棒に振ったりと苦しんできたオーウェン。今回のツアーイベント優勝は、2011年のクイックシルバー・プロ・ニューヨーク振りであったので、喜びも一入だった事でしょう。

今回の動画は、オーウェンのメインスポンサーであるリップカールによる同イベントでのオーウェン特集映像となります。記事としては、ヒートでオーウェンが使用していたボード、そして、オーウェンがどのようなライディングを目指していたかについての内容となります。


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まず、基本データとして、WSLによるとオーウェンは身長190cm、体重81kg。ファイナルでの使用ボードは、JSサーフボードの「Forget Me Not」モデル。ボードのディメンションは、6'4 1/2 x 19 3/16 x 2 1/2のラウンドピンで、ボリュームは31.5リッター。

一昔前で考えれば、トリプルオーバーヘッドのコンディションで、長さが6'4 1/2なんて短すぎますよね。ちなみに、最終日ほどサイズのなかったフィジー・プロの序盤では、メインボードである6'3を使っていたとのこと。

身長が高いとは言え、5フィート台のボードが主流の現在においては、かなり長めですね。さらに、ビッグウェイブ用になっても、それほど長さをもたせないのも意外でした。

フィンのセットアップは、トライフィン(3フィン)だったとのこと。バレルコンディションとなれば、最近の主流となっているのは、センターフィンがないことで水の抜けが良くなり、トライよりもスピードが出るクアッド(4フィン)。

しかし、オーウェンはバレルだけではなく、トップターン(英語ではハックと呼ばれる事が多いです)も狙っていたので、スピードが出過ぎて、トップターンのセクションを逃さないよう、トライフィンで臨んだそうです。

トッププロであっても、同じコンディションの波を見ても、狙うマニューバが異なるというのは、非常に興味深いですね。

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