世界初の内陸サーフィン施設、さらには、人工波としては世界最長ライドを楽しめるウェイブガーデンを使い、2015年8月1日にイギリスでオープンしたウェイブプール「サーフ・スノードニア(Surf Snowdonia)」。
9月に開催されたレッドブル(Red Bull)主催のサーフイベントは大盛況。また、今後は米国テキサス州やポルトガルでも、ウェイブガーデンを使用したウェイブプールがオープン予定とあり、人気が高まっています。
しかし、スノードニアでは機械の不具合や故障が相次ぎ、先日、今シーズンの閉鎖が正式に発表されました。今回の記事は、スノードニアにおいて発生した問題、そして、今後の営業予定についてお届けします。
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スノードニアにおいて、ウェイブプール閉鎖の問題が発生したのは、実は今回で3度目。最初に問題が発生したのは、オープンから間もない8月19日のこと。この際は、10日ほどの一時閉鎖を経て、再オープンに至りました。
その後の9月半ば、無事にレッドブルのサーフコンテストが開催された後の9月23日、再びの一時閉鎖に追い込まれます。しかし、この時は1週間にも満たない閉鎖からの再オープン。
そして10月6日、3度目となる閉鎖が発表されました。しかも、今回の場合、一時閉鎖ではなく、春までの閉鎖予定。つまり、今年はもう、スノードニアでサーフすることができなくなりました。
3度目となる今回の故障は大掛かりなもので、ウェイブガーデン社エンジニアによると、最低でも修理に3ヶ月は要するとのこと。そのため、再オープンの予定は来春となっています。
ただ、当初から今シーズンに関しては、真冬の8週間のみ閉鎖を予定していたとのこと。その理由は、寒さにあるのではないでしょうか。スノードニアは寒さの厳しいイギリスにありながら屋外施設です。
9月半ばのサーフイベントでも、ギャラリーは洋服を着こみ、サーファーはフルスーツを着たりしていたので、さすがに真冬になれば、さらに厳寒となるのは容易に想像がつきますからね。
サーファーからは人工波のウェイブプールについては賛否両論あるものの、注目を集めていることは間違いありません。今後、安定してウェイブガーデンを稼働できるのかどうか、気になるところです。