昨年2014年、シャークアタック被害が相次ぎ、本腰を入れてシャークアタック防止策に打って出ると発表したオーストラリアNSW(ニューサウスウェールズ)州。
同防止策は、5年計画という長期戦であり、投じる予算は1,600万ドルという大規模なものです。
サメに脅かされる豪NSW州!5年計画のシャークアタック防止策の実施を発表
今回の記事は、シャークアタック防止策の一環として、新たにドローンを活用した対策のトライアルを発表したので、内容についてお届けします。
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25万ドルの予算を投じ、「リトル・リッパー(Little Ripper)」と名付けられたドローンを活用したシャークアタック防止策として、半年に及ぶトライアルスタートを発表したNSW州。
上空を巡回するドローンは、リアルタイムセンサーとパターン認識アルゴリズムを使い、海水浴客やサーファーなどのいるエリアまで接近してきているサメがいないのかチェック。
ドローンが収集したデータや映像については、無線を通じて警察、救急車、緊急サービスなどで共有されると言います。トライアルが実施されるエリアは、ニューカッスル、ホークスネスト、バイロンベイの3ヶ所。
一般的にドローンと言うと小型なものをイメージすると思いますが、今回使用されるのは軍事使用も可能なドローンで、2メートル弱というサイズ。
そのため、ドローンはサメの探知を行うだけでなく、シャークアタックの危機が迫っている場合に備え、浮具、サメ除け(シャークバンズのようなもの)、医療キットなどを搭載し、上空から空中投下できるようになっていると言います。
今回のトライアルが上手く行けば、NSW州にあるすべてのサーフクラブへの導入が考えられているリトル・リッパー。また、自然災害などにも活かせるとあり、大いなる期待が寄せられているとの事です。
参照記事:「NSW premier Mike Baird has launched a $250,000 shark-spotting drone」