2月25日に開催されたエディイベント。1978年に他界したエディ・アイカウを称えるビッグウェイブイベントであり、同イベントにおいて欠かせない存在であるのが、エディの弟であり、1985/1986年シーズンの優勝者であるクライド・アイカウ「Clyde Aikau」(66歳)。
今シーズンをもって、同イベント出場を最後にすると発表していたクライドは、66歳という年齢で過去最大サイズと言われるエディイベントに参加し、世界中に勇気と感動を与えました。
今回の動画は、クライド・アイカウ本人がエディイベントを振り返るインタビュー映像をお届けします。
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「Uncle Clyde(クライドおじさん)」の相性で親しまれているクライド・アイカウ。今シーズンもビッグスウェルが入るとワイメアを攻めたりと、調子は良かったそうですが、エディイベントでは体が限界まで追い詰められたと言います。
事の始まりは、クライドが同イベントで掴んだ一本目の波。エアドロップとなったテイクオフ後にサーフボードが横滑りし、バランスを崩すことに。
左膝はボードに直撃し、右腕はもげてしまうのではないかというほどの衝撃を受けたそうです。その結果、右腕は左右にしか動かせないほどの負傷を負いました。それでもなお、「続けなきゃ」と考えたクライド。
そんな強い意思を持っていたのですが、上記の負傷に加え、太腿が激しく痙攣し始め、普段であればサーフィンを止めるほどの苦しみも味わうことに。幸いにして、アドレナリンが飛んでいたり、大観衆の後押しを受け、サーフィンを続けられたとのこと。
ただ、途中で静脈注射を打ったりと、疲労困憊だったクライド。さらには右膝の状態も悪くなり、万事休すかと思われたものの、6分ほど祈りを捧げた後、恐る恐る膝をストレッチしてみると、膝は大丈夫な状態になっていたと言います。
周りからは「クライドおじさん!」との声援が送られることで、体はボロボロなのに、魂にはエネルギーが蓄積されて強い気持ちを持ち続けられたとのこと。本当に満身創痍な状態になりながら、エディイベントに身を捧げた事が分かります。
エディ・アイカウという一人のウォーターマンの存在があったからこそ、サーフィン界が一つになる機会として生まれたエディイベント。エディの家族であるクライドは引退するものの、若手世代にバトンタッチすることで、エディ並びにクライドの伝説は語り継がれていくことでしょう。
今シーズンのエディイベント関連の過去記事は、下記リンク先からチェックして下さい。
31周年にして9度目の開催となった2015/2016年シーズンのエディイベント@ワイメア
2015/2016年シーズンのエディイベント@ワイメアのバックステージ動画
エディイベントのハイライト動画&優勝したジョンジョン・フローレンスの心境