ケコア・カジメロ

ハワイのオアフ島ノースショアで開催されるトリプルクラウン。WQSイベントで最もグレードの高いQS10,000イベントである「ハワイアン・プロ」と「バンズ・ワールド・カップ」、そしてWCT最終イベント「ビラボン・パイプマスターズ」の3イベントで構成されています。

WCT入りを目指すWQSサーファー、WCT残留を目指すWCTサーファー、トリプルクラウン制覇を目指すローカルハワイアンサーファーと、様々な思いが交錯するトリプルクラウンでは、それぞれのサーファーにドラマがあります。

今回の動画は、そんなサーファーの一人であるローカルハワイアンのケコア・カジメロ「Kekoa Cazimero」(26歳)のトリプルクラウンを追ったドキュメンタリー映像をお届けします。


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トリプルクラウンの初戦となるハワイアンプロではラウンド2敗退の65位、第二戦のワールドカップではラウンド3敗退の33位と、なかなか結果の奮わなかったケコア。

しかし、ケコアにとってシーズン最後の大舞台であり、ハワイアンサーファーにとって晴れ舞台と言えるパイプマスターズのトライアルイベントで活躍することに。

パイプラインを得意とする名立たるサーファーが集まり、WCTイベントのトライアルとしては最もレベルが高い招待制の同イベント。そんなイベントにおいて、ジェイミー・オブライエン、メイソン・ホー、ジャック・ロビンソンと並び、ファイナル進出を果たしたのです。

しかし、世界で最も危険なサーフスポットの一つに挙げられるパイプライン。ケコアはセミファイナルで強烈なワイプアウトを強いられることに。結果、肩の骨にひび、肩の腱を断裂、肘の骨が欠けたりと負傷を負いました。

それでもなお、ファイナルに出場したケコア。ファイナルでは怪我の影響もあってか、4位という結果に終わりましたが、ファイナリスト入りは大きな結果を残したと言えます。

ケコアのストーリーとは別に、ファイナルのシーンで驚かされたのはジェイミー・オブライエンの7:44~からの映像。パッと見だと完全に波のショルダーにいて、バレル(チューブ)など狙えそうもないジェイミー。

にも関わらず、乗ってストールしていると、波が回りこむように巻き上げてきます。完全にブレイクを読みきっていて、これこそローカルナーレッジですね。じっくりとこのシーンを見ると、かなり驚かされます。