Bottom Turn Tip

サーフィンにおいて基礎となるボトムターン。トップアクションを成功させるには、いかにボトムターンでボードをドライブさせてスピードを付けられるのかが重要な要素となるためです。

ボトムターンで思い通りに加速できなければ、トップアクションの途中で失速して波に乗り遅れたりと、ライディングの流れを阻害してしまいますね。

今回の動画は、3×ワールドチャンピオンのカリッサ・ムーアと一般サーファーガールのボトムターンの映像を横並びにして比較し、何が違うのかを分析した映像をお届けします。


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ダウンザライン

まずは、ボトムターンの前段階となるダウンザライン。ダウンザラインとは、波のトップからボトムへと下り坂となる部分を滑走していくこと。

動画では1:12~からがダウンラインのシーンとなり、レールワークを必要としないこのシーンでは、両者の体勢にほとんど違いはありません。

ボトムターンのレールワーク

ボトムターンにおけるレールワークとして、波のフェイス側にレールを入れるシーンが1:33~。この時点で、両者に違いが見られるようになります。それは右手の位置。

カリッサの右手は波のフェイス側へと低く落としてあるのに対し、一般サーファーの場合は右手が上がった状態となっています。

実際に二つの体勢を陸上で試してみると分かりますが、カリッサの体勢だとフェイス側のレール(足のつま先側)にしっかりと体重が掛かり、一般サーファーのように右手を浮上させた体勢だと、後ろ足の体重がつま先側と踵側の両方に均等なバランスになります。

こうなると、しっかりとレールに体重を乗せられないので、ドライブを効かせられなくなります。

まとめ

サーフィンでターンをする上で、支点となるのはフィン。つまり、重要になるのはフィンの近くに乗る後ろ足で、その後ろ足でいかにレールに加重できるのかがポイントになります。

よく言われる低重心であるのはもちろんのこと、腕の位置によって体重の掛かり方が大きく異なることを知るのは、重要なポイントと言えますね。

海に行けない時にでも、今回のポイントを意識しながら陸上で体勢作りを試し、しっかりと体重移動できる体勢を探ってみましょう。その後、体重移動できる体勢を陸上で繰り返し行い体に覚えさせれば、海で大きな違いを生み出すことになるはずです。