海による癒やしの力を生かし、遺伝性疾患の患者に自然療法としてサーフィンや海でのアクティビティなどを紹介する非営利団体「マウリ・オラ・ファンデーション(Mauli Ola foundation)」。
同団体は、これまでにもプロサーファーを招き入れて各種イベントを開催しています。今回の動画は、WCT第二戦の開催前、オーストラリアVIC(ビクトリア)州トーキー(Torquay)のビーチで開催されたイベントの映像をお届けします。
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ベルズビーチで開催されるリップカールプロのライブを見ていると、ベルズビーチやトーキーと言った名称を耳にしますが、よく分からない方もいると思うので少し説明を。
トーキーは町の名前で、ベルズビーチはトーキーの南西部に位置するサーフスポットです。
さて、今回のイベント参加者は、嚢胞性線維症(のうほうせいせんいしょう)を患う子供たち。同疾患は、日本を含むアジアでは極めてレアな疾患ですが、欧米では2,500人に一人が発症すると言われています。
症状は、全身の分泌液や粘液の粘度が高くなり、気道を閉塞して肺炎となったり、呼吸困難になったりするそうです。平均寿命は、以前は10歳に満たなかったのに対し、医療の進歩により成人まで達する症例も増えていると言います。
そのような子供たちのために、サポートをしたいと今回参加したWCTサーファーは、アドリアーノ・デ・スーザ、コロヘ・アンディーノ、キアヌ・アシン、ジェレミー・フローレス、ナット・ヤング、ミシェル・ボウレズといった面々。
オーストラリアでサーフィンは人気スポーツであるため、子供たちにとっては掛け替えのない時間を過ごせた事でしょう。とても意義深いイベントであり、プロサーファーにとって最重要となるWCTイベント直前にも関わらず、参加を決めたサーファーの心意気に心が暖められます。