今年でWCT歴5年目となるカリフォルニア出身のレイキー・ピーターソン「Lakey Peterson」(21歳)。ただし、今シーズンはツアー開幕前のオフシーズン、足首を負傷してしまい、現在まではWCTイベントを欠場しています。
2016年WCT初戦を前にレイキー・ピーターソンとコロヘ・アンディーノが負傷
しかし、怪我の治療のためにホームにいると思われたレイキーが、ベルズビーチで開催されていたリップカールプロの会場にふらりと現れたということで、WSL(ワールド・サーフ・リーグ)がレイキーに行ったインタビューの内容をお届けします。
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まず、なんでレイキーはベルズにいたのか!?理由はシンプルで、ベルズに暮らしているボーイフレンドに会いに来ただけでした(笑)。つまり、イベント会場を訪れたのはついでです。
怪我の状況と復帰予定時期
さて、怪我によるWCTイベント欠場は今回が初めてのレイキーですが、気になるのは足首の状態。本人によると、順調に回復しているとのことですが、まだサーフボードの上に立つスタンドアップサーフィンはトライしていないとのこと。
ただ、すでにボディサーフィンはしていると言います。今後は、足首の完治を待ってから、ロングボードでリハビリし、最終的にはショートボードに復帰するということ。
レイキーが目標としている復帰時期は、5月29日からウェイティングピリオドがスタートするフィジー。波が良いのでどうしても参加したいという思いと、医師や理学療法士からも現実的な目標とお墨付きをもらっていると言います。
ツアー離脱の思わぬ利点
怪我をしてWCTイベント欠場を経験したサーファーは、復帰後に成績が向上するとも言われます。ウイメンズであれば、2014年にコートニー・コンローグが怪我で3イベントを欠場し、翌年2015年のWCTランクは2位となっていますね。
レイキーのコメントの中に、その答えが隠されていると感じられました。今まで参加していたコンテストに参加できず、悔しい思いに駆られていたと話すレイキー。
その一方、刺激的だったとも話すレイキー。その理由は、それまで当事者としてコンテストに参加していたものの、今はギャラリーとして一歩引いた立場からコンテストを観戦。
すると、他のサーファーがどのようなヒート展開をしているのかが見えるようになり、多くのことを学ぶ事でどうすれば勝てるのかが分かってきて、自分のサーフィンに自信を持てるようになったと言います。
つまり、ツアーを離れることで、主観的ではなく客観的に分析できたという事です。アスリートにとって最大の敵である怪我ですが、思わぬ副作用があったと言えますね。
ギャラリーとしてレイキーが見る今シーズンの注目サーファー
レイキーから見て最もインパクトがあるのは3×ワールドチャンピオンのカリッサ・ムーア。圧倒的な強さを誇るだけに、2イベントを終えた時点で一回も優勝していないのは意外とのこと。
また、今シーズンは怪我から復帰した6×ワールドチャンピオンのステファニー・ギルモアが、コンテスト結果はともかく、レイキーから見るととても調子の良いサーフィンをしていると言います。
上記二名に関しては、誰もが口にするサーファーですね。この二名以外で、レイキーが驚きと共に印象に残っていると言及しているのがジョアン・デフェイ。
レイキーが驚かされたジョアンのマニューバは以下の通り。
アップサイドダウンのグラブリバースですね。メンズのヒートでは目にすることがありますが、ウイメンズにおいては革新的なマニューバであり、ネクストレベルと言えます。
レイキー本人もイノベイティなサーファーと言われ、米国で最大のアマチュアイベントと言われるNSSAにおいて、2009年、ウイメンズで初めてエアリアルをメイクしたサーファー。
そんなレイキーなので、ジョアンのように限界をプッシュするサーファーの存在は、嬉しくもあったと思います。
まとめ
今回のインタビュー記事を読むと、一回りも二回りも強い存在となってツアー復帰してくれそうなレイキー。
トリックも強いサーファーなので、レイキーがツアーを引っ張っていく存在となれば、自然とウイメンズツアー全体のレベルも上がっていくと思うので、復帰が楽しみですね。
参照記事:「Lakey Peterson: 'I'm Aiming For Fiji'」
レイキー・ピーターソンの過去記事は、下記リンク先から参照して見て下さい。
マウイプロの波予報&レイキー・ピーターソンのGoPro動画@レイデイ