ケアラ・ケネリー photo:WSL
ケアラ・ケネリー photo:WSL

現地時間4月23日(カリフォルニア)、ビッグウェイブサーファーにとって最大級の祭典であり、今年で16周年を迎えたWSLビッグウェイブアワードが開催されました。

今年もまた、昨年2015年同様にシェーン・ドリアンが完全制覇したと言っても良い結果となりましたね。しかし、ギャラリーの注目はアルビー・レイヤーに移行してきたとも言える雰囲気となっています。

今回の記事は、WSLビッグウェイブアワードの結果についてお届けします。

2016年WSLビッグウェイブアワードのノミネート映像1

2016年WSLビッグウェイブアワードのノミネート映像2

2015年度WSLビッグウェイブアワードの結果


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今年のライブ中継を見ていて感じたのは、やはり同イベントはビッグウェイブ界最大の祭典だという点。コンテストという限られた時間内のパフォーマンスではなく、年間を通してのベストライドで競う点が理にかなっているためでしょう。

そんな今年のビッグウェイブアワードにおいて、個人的に印象的だったのは3点。

1つ目は、シェーン・ドリアンが昨年に続き、最も名誉ある「Billabong Ride of the Year」、シーズンを通してベストパフォーマンスを見せたサーファーに送られる「Surfline Men’s Overall Performance Award」の2冠を達成。

シェーン・ドリアン photo:WSL
シェーン・ドリアン photo:WSL

ただし、1~5位まで順位付けされる「Ride of the Year」では、マウイ島ジョーズで最もディープなバレルをメイクしたと言われるアルビー・レイヤーが3位となった時、会場ではブーイングが発生。

いかにアルビーが期待を寄せられるビッグウェイブサーファーに成長したのかを裏付ける反応だったと言えます。ちなみに、同部門で2位となったのは、ジョンジョンの弟であるネイザン・フローレンス。チョープー(タヒチ)でのヤバ過ぎるバレルでのこと。

ジョーズ史上最もディープなバレル!エディ欠場のアルビー・レイヤーがエディ当日にメイク

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ビッグウェイブサーファーとして絶頂期にあるシェーンですが、「絶頂期でのエルニーニョ年は今回が最後かもしれない」とか「いつの日か、ビッグウェイブサーフィンから離れる時が来るだろうけど、気持ちがついて行かなくなったら抗うつもりはないよ」とコメント。

すでに華やかな表舞台であるワールドツアーから離れた経験のあるシェーンだからこそ、先を見据えたコメントだったのでしょう。ただ、このコメントはネガティブなものではなく、必ず終わりはあるのだからこそ、今を大切にしようというポジティブな意図の裏返しのように感じられました。

2つ目は、ウイメンズのケアラ・ケネリーが「Barrel of the Year Award」を受賞した点。同部門は写真での判定で、写真は以下の通り。

ケアラ・ケネリー@チョープー photo:Tim McKenna
ケアラ・ケネリー@チョープー photo:Tim McKenna

ウイメンズの同部門受賞は初と言うか、基本的にウイメンズがシーズンを通してベストパフォーマンスを見せた女性サーファーに送られる「Women’s Best Overall Performance Award」以外の受賞はまずありません。

つまり、メンズの牙城に食い込んだ瞬間と言えます。ケアラは「女だからビッグウェイブは無理って言われ続けてきたの。無理ってセリフがモチベーションになってて、ようやく見返してやれたわ」とコメント。

また、ケアラは自身がレズビアンであることを公表しているサーファーで、その影響からスポンサーを失った過去もあります。そういった経験もあり、見た目や個性ではなく、実力一本で勝ち取った受賞という点にも大きな意味があったかと思います。

3つ目は、「Paddle Award」を受賞したアーロン・ゴールドの波。ジョーズでのパドルイン史上最大サイズの波に乗ったと言われたアーロン。

マウイ島ジョーズのパドルインで過去最大サイズのチャージ@2016/1/15

アーロン・ゴールド photo:WSL
アーロン・ゴールド photo:WSL

今回発表された測定結果によると、波のサイズはフェイスで63フィートで、パドルインサーフィンでは世界ギネス記録になったそうです。ヤバすぎです・・・。

今年も数々のドラマがあったビッグウェイブアワード。特にエルニーニョ年となったことで、大いに盛り上がりました。来年はアルビー・レイヤーが同イベントで台頭してくるのかなど、楽しみは尽きません。

各部門の受賞結果は以下の通りなります。

・Billabong Ride of the Year: Shane Dorian

・Paddle Award: Aaron Gold

・TAG Heuer XXL Biggest Wave Award: Yuri Soledade

・TAG Heuer Wipeout of the Year Award: Niccolo Porcella

・Pure Scot Barrel of the Year Award: Keala Kennelly

・Surfline Men’s Overall Performance Award: Shane Dorian

・Women’s Best Overall Performance Award: Andrea Moller

・2015/2016 WSL BWT Champion: Greg Long (HAW)

詳細については下記リンク先の公式サイトからチェックして下さい。

公式サイト「Big Wave Awards

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