古代ハワイアンボードと呼ばれるアライア。木から作るので木製サーフボードと言われていますが、サーフィンにおいてターンの支点となるフィンなど付いていないので、見た目的には大きな木片といった感じです。
アライアで使用される木材は、一般的にはアカスギやバルサなど。一方、ハワイで生息する希少種である「コア」という材木を使い、アライアのシェイプを行っているのがビッグアイランド(ハワイ島)出身ウォーターマンのCJカヌハ(CJ Kanuha)。
今回の動画は、CJカヌハが自らシェイプしたアライアに乗り、フィンレスの特性を生かしたルースなライディング映像をお届けします。
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CJが使用するコアは、ハワイ州では保護目的のために輸出制限されたりと、非常に貴重な材木。そのため、CJが使用するのは倒木のみとなり、立ち木を伐採することはないと言います。
そんなCJとコアの興味深い関係は「木は語りかけてくる」というセリフ。そのため、シェイプは毎日でもできるけれど、木に耳を傾け、木が望むタイミングでシェイプを行うそうです。
ちなみに、コアは材木として希少であることから、コアを使用した商品はとても高額。CJが販売したアライアで最も高額なものになると、タコマ(トヨタ自動車が北米で販売しているピックアップトラック)の新車が購入できるくらいとのこと。
ただ、CJはお金だけが目的でコア材アライアをシェイプしているわけではないので、アライアが売れると必ずチャリティイベントに寄付したり支援したりと還元してるのだそうです。
さて、長々とバックグランドについて言及しましたが、圧巻なのはCJのライディング。フィンレスでじゃじゃ馬のようなアライアを、体の一部かのように乗りこなすしています。
参照記事:「A Lifestyle of Tradition」
アライアブームを引き起こしたトム・ウェグナーによるモダン版アライア
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