現在では斜めのローテーション(回転)といった一見すると何をしているのかよく分からないバリエーションが増えてきたエアリアル。そんなエアリアルの一種類として、「スシロール(Sushi Roll)」というエアリアルを覚えているでしょうか!?
2007年当時、若手であったジュリアン・ウィルソン「Julian Wilson」(27歳)が日本滞在にメイクしたバリエーションで、日本という土地柄から名付けたエアリアルです。
今回の動画は、少し懐かしいジュリアン・ウィルソンによるスシロールの映像をお届けします。
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名前を聞いても、どんなバリエーションのエアーなのかは想像つきませんよね。それは当然。日本でメイクしたから、日本らしいネーミングにしただけですから。
スシロールとは、「スーパーマン」と「ロデオフリップ」をミックスさせたバリエーションというのが、最も当てはまると思います。どっちも分からない方は、下記リンク先をチェックして下さい。
軽く説明すると、スーパーマンはストレートエアーでダブルグラブしながらボード上に乗った両足を抜くトリック。ロデオフリップは、バックサイドでダブルグラブしながら斜め回転を入れたトリックとなります。
で、スシロールですが、ロデオ同様にインバート(頭の位置がボードより下方になる上下反転)で飛び出し、ロデオほど回転させずに、スーパーマンを入れるエアー。動画を見てもらった方が、理解は早いと思います。
ちなみに、今回の動画を見る人の中で、なんで「ダブルグラブスシロール」じゃないかと思う人もいるかと思います。
例えば、スーパーマン、ロデオフリップ、バックフリップなどは、グラブ無しでのメイクはあり得ません。そのため、グラブが必須のエアーでは、グラブという名称が付かないのがサーフィン界では一般的なためです。
「ほにゃららグラブ」という名称のものは、ボードを掴む必要のないノーグラブでもメイクできるものの、スタイリッシュに見せるためのバリエーションとして取り入れた時にのみ使用されます。
さて、全く一般化しなかったスシロール。それだけにある意味、貴重ではないでしょうか。やってることは半端じゃ無いんですけどね。
ジュリアン・ウィルソンの最近の過去記事は、下記リンク先からチェックして下さい。
JSからリリースされたジュリアン・ウィルソンの小波用シグネチャーボードモデル「Air17」