ベサニー・ハミルトン photo:WSL
ベサニー・ハミルトン photo:WSL

現地時間2016年5月30日、フィジーのクラウドブレイクをメイン会場、レストランをバックアップ会場にしたWCTウイメンズ第五戦「フィジー・ウイメンズ・プロ(Fiji Women's Pro)」が開催されました。

レストランでの開催予想とは異なり、レストランよりもサイズのあるクラウドブレイクで本日も開催。午前からスタートし、時間が経つに連れ予報通りに波はサイズアップしました。

最終的には風の影響を受けながらもセットで頭半ほどのサイズとなり、ラウンド2~4まで一気に開催となっています。

2016年フィジー・ウイメンズ・プロ情報&ベサニー・ハミルトンのウォームアップ動画

2016年WCTウイメンズ第五戦「フィジー・ウイメンズ・プロ」:初日ハイライト


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本日の主役は何と言ってもベサニー・ハミルトン。片腕というハンデを一切感じさせることなく、現ランキングトップのタイラー・ライトを破り、さらには3人ヒートのラウンド3をトップ通過し、クオーターファイナル進出を果たしたのですから。

ベサニー・ハミルトン@ラウンド2 photo:WSL
ベサニー・ハミルトン@ラウンド2 photo:WSL

ヒートにおけるベサニーの狙いは、当初はバレルメイクに専念していました。なかなかディープなバレル自体がないコンディションでしたが、それでも浅いバレルを何度もメイク。

しかし、いくらバレルをメイクしても浅いのでスコアには結びつかず、ターンを繰り返すサーファーにハイスコアが付く展開。その事にベサニーが気付いたのはタイラーとのヒートとなったラウンド2の途中。

それからベサニーの快進撃がスタート。ターンに的を絞り、強烈なスナップを繰り返すことでコンテストサーフィンに合わせたのです。

個人的には、浅くてもバレルメイクするサーファーは少なかったので、もっとベサニーにスコアが付くべきかなと思ったのですが、逆にベサニーはターン勝負であっても世界トップに通用するというか、勝てるほどオールラウンドであることをアピールする結果となりました。

ちなみに、ラウンド2敗退の1コケとなったタイラーは、コンテストキャリアにおいて2度目の1コケ。それだけベサニーの実力が本物であると裏付けたとも言えますね。

ベサニー・ハミルトンvsタイラー・ライトのラウンド2ダイジェスト動画
https://youtu.be/16uhXOiDzng

ベサニー・ハミルトンの8.70pt@ラウンド3
https://youtu.be/EB4k2Cd2DMQ

本日のシングルハイエストはローラ・エネヴァーがラウンド3でマークした同イベント初となるパーフェクト10。サイズのあるセットを掴み、クリティカルセクションで繰り出したスナップが決め手でした。

ローラ・エネヴァーのパーフェクト10
https://youtu.be/c94ANI4dNqM

個人的には、バリエーションの点でローラよりもインパクトがあったのはサリー・フィッツギボンズの9.20ポイント。ターン×バレルという組み合わせは、こちらがパーフェクト10じゃないかなと思ったのですが、いかがでしょうか!?

サリー・フィッツギボンズの9.20pt@ラウンド3
https://youtu.be/WGLx3sgiWkg

その他には、カリッサ・ムーアの9.63ポイントやコートニー・コンローグの9.60ポイントが本日のハイスコアとなっています。

カリッサ・ムーアの9.63pt@ラウンド3
https://youtu.be/KYBDwjxnRk8

コートニー・コンローグの9.60pt@ラウンド3
https://youtu.be/Tn2dY8oc-0U

本日の番狂わせとして、6×ワールドチャンピオンのステファニー・ギルモアが、ラウンド4でニッキ・ヴァン・ダイクに敗退。コメンテーターも口にしていましたが、スピードとフローでは明らかにステフのレベルはツアーサーファーの中でずば抜けています。

しかし、今シーズンは本当に勝てない。コンテストとフリーサーフィンは別物ですが、ここまでステフが勝てないのは不思議。コメンテーターは、今年のケリーとステフはどうしちゃったんだろう?とも口にしていました。

今後の波予報ですが、本日のスウェルは明日の午前まで続くので、明日の午前中でイベントを終了させるでしょう。ベサニーの優勝という可能性も十分にありえるので、チェックして見てはいかがでしょうか。

フィジーは日本よりも日付変更線に近く、現地時間の午前7時30分スタートならば、日本時間は午前4時30分となります。

イベント詳細は下記リンク先の公式サイトからチェックして下さい。

公式サイト「Fiji Women's Pro

本日の結果

・ラウンド4

Heat 1: Nikki Van Dijk (AUS) 13.17 def. Stephanie Gilmore (AUS) 12.84

Heat 2: Johanne Defay (FRA) 14.70 def. Sage Erickson (USA) 14.64

Heat 3: Laura Enever (AUS) 16.90 def. Malia Manuel (HAW) 13.87

Heat 4: Bianca Buitendag (ZAF) 16.93 def. Coco Ho (HAW) 9.10

・ラウンド3

Heat 1: Bethany Hamilton (HAW) 15.47, Stephanie Gilmore (AUS) 14.77, Johanne Defay (FRA) 12.43

Heat 2: Courtney Conlogue (USA) 18.67, Sage Erickson (USA) 14.50, Nikki Van Dijk (AUS) 12.24

Heat 3: Carissa Moore (HAW) 18.46, Laura Enever (AUS) 16.50, Bianca Buitendag (ZAF) 13.50

Heat 4: Sally Fitzgibbons (AUS) 16.37, Coco Ho (HAW) 11.26, Malia Manuel (HAW) 8.84

・ラウンド2

Heat 1: Sage Erickson (USA) 13.74 def. Alessa Quizon (HAW) 5.40

Heat 2: Bianca Buitendag (ZAF) 13.54 def. Keely Andrew (AUS) 7.70

Heat 3: Bethany Hamilton (HAW) 16.10 def. Tyler Wright (AUS) 14.90

Heat 4: Coco Ho (HAW) 15.10 def. Tatiana Weston-Webb (HAW) 9.54

Heat 5: Johanne Defay (FRA) 16.33 def. Chelsea Tuach (BRB) 8.44

Heat 6: Laura Enever (AUS) 15.83 def. Bronte Macaulay (AUS) 14.44