先日開催されたビッグウェイブイベント「レッドブル・ケープ・フィア」で優勝し、ビッグウェイブ界のニューカマーとして一躍脚光を浴びることになったラッセル・ビールキ「Russell Bierke」(18歳)。
オーストラリアで開催されたオールオージーイベントであったものの、これまでのビッグウェイブイベントで最も危険なイベントと言われたため、WCTサーファーを含めて世界中のサーファーが注目したためですね。
WCTサーファーもストーク!ビッグウェイブイベント「レッドブル・ケープ・フィア@2016」
唖然とさせられる「レッドブル・ケープ・フィア@2016」のハイライト&ベストバレル動画
ビッグウェイブイベント「レッドブル・ケープ・フィア@2016」のGoPro映像
今回の記事は、優勝したラッセル・ビールキへのインタビューおよび同イベントにおけるラッセルのライディング特集映像をお届けします。
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イベント優勝後、オーストラリア国内のスポーツエンタメ番組に出演したりと、慌ただしい日々を過ごしたラッセル。同番組では、ハードチャージャーの顔とは異なり、若干18歳なので緊張した初々しい様子を見せていました。
さて、6月6日(月曜)と7日(火曜)の二日間に分けて開催された同イベント。二日間に分けられた理由は、月曜は開催に踏み切ったものの、波のサイズが大きすぎてメイク可能な波の本数があまりにも少なかったので中止となったため。
しかし、そんな月曜に8名のサーファーがヒートを行いました。ラッセルもその8名の中の一人。
「月曜に波チェックした時は、本当に開催するの?って思った。とりあえず、メイク可能な波があるのか10分ほどチェックしてみたら、メイク可能なのが2本、メイク不可能なのが10本。完璧に波を乗り切ったとして、チャンスは1/5」。
「ハードだったよ。ケープ・フィアでトウインサーフした経験がなかったからね。しかも、逃げ場がなくなる波のボトムに到達するまで、実際にメイク可能かどうかは判断付かないし」。
ちょっとしたボタンの掛け違いで命を落とす可能性も十分にあるリスキーなビッグウェイブサーフィン。そんな環境を自ら選んだラッセルですが、チャージする理由、また、それだけの価値はあるのでしょうか?
「たまに自問自答するけど、止めたいって思ったことはない。今回のイベントみたいな波でサーフした数日後には、体はボロボロで痛みもあったりして、なんでビッグウェイブサーフィンをしているんだろうって考えることはあるよ」。
「でもね、数日も経てば次なるスウェルを狙うようになるんだ。心と体が完全に回復すれば、もう一度って感じでね。そんな事の繰り返しだよ」。
ラッセルのコメントを見ていると、ビッグウェイブサーフィンは仕事ではなくライフスタイルといった感じがします。いったん足を踏み入れると、離れることのできないほどのストークが味わえるのでしょう。凄い世界です。
参照記事:「Watch Russell Bierke’s Cape Fear winning waves」
ラッセル・ビールキのハイライト映像(ファイナルで見せたパーフェクト10は1:08~)