昨年2015年、南アフリカのJベイ(ジェフリーズベイ)で開催されたワールドツアーイベント決勝。3×ワールドチャンピオンのミック・ファニング「Mick Fanning」(35歳)がシャークアタックに見舞われたニュースは、世界中に駆け巡りました。
Jベイ(南アフリカ)のWSLサーフイベント決勝でシャークアタック発生:ミック・ファニング
ツアーノートbyハーレー:ミックへのシャークアタック後の反応@南アフリカ
シャークアタックのシチュエーションは大抵、海の中でサメに噛みつかれ、そのまま海中に引きずり込まれるもの。そのため、ライブ中継を見ていたギャラリーの大半は最悪の事態を想定したはず。
ミックの母親もまた、ライブ中継で息子のシャークアタックを目の当たりにし、「ミックは亡くなった」と考えていたと後のインタビューで語っていました。
今回の動画は、Jベイでのシャークアタックからおよそ一年、ミック・ファニングが再びJベイでサーフする映像をお届けします。
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7月6日からウェイティングピリオドがスタートするJベイ・オープン。昨年の事故を考えれば、出場を見送ってもおかしくありませんでしたが、再びJベイに戻ってくる決意を固めたミック。
「今シーズンのスポット参戦を決めた時、常に考えていたのはJベイ。Jベイ・オープンに出場したくないって決断を下したとしても、Jベイでのサーフィン復帰はしなきゃって思ってたんだ」
「Jベイにはたくさんの思い出が詰まっているから、去年の事故のせいで蓋を閉じるのはおかしいって思ってて。だからこそ、Jベイに戻ってきて、トラウマを乗り越えて前に進まなきゃって思いに駆られたんだ」
「実際に海に入る前は不安もあったけど、一本波に乗ってみれば、一回きりの事故だったんじゃないかなって思えてきたよ。そうであって欲しいって願望かもしれないけど」
強い気持ちから、見事にJベイでのサーフィン復帰を果たしたミック。とは言え、Jベイ周辺にはホホジロザメが多いという事実には何ら変化はありません。
そのため、今年のJベイ・オープンではシャークアタック防止策の強化として、クレバー・ブイを使用した防止策が実施されることになっています。