波のクオリティ、治安、水質問題、ジカ熱など、様々な問題を抱えていながら、今年2016年も開催されたリオデジャネイロ(ブラジル)でのWCTイベント。
2016年WCT第四戦「オイ・リオ・プロ」:最終日ハイライト
特に問題となったのは水質問題で、カイ・オットンやケリー・スレーターは「個人的な理由」と明言は避けたものの、水質問題から同イベントを欠場したと言われています。
2016年ブラジルイベントのボイコットを噂されていたパーコとカイ・オットンの欠場確定
ケリー・スレーターも欠場確定となった2016年ブラジルイベントの最新波予報
今回の動画は、ブラジルイベントの開催期間中、イベント会場周辺でWCTサーファーがフリーサーフする映像をお届けします。
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出演しているサーファーは順に、デイヴィー・キャッスルズ、アダム・メリング、ライアン・カリナン、ジョーディ・スミス、マット”ウィルコ”ウィルキンソン、コロヘ・アンディーノ。
波のサイズは腰前後のスモールコンディションですが、バレルを形成するほどパワフルなビーチブレイク。波のパワーとわずかながらのフェイスがあれば、WCTサーファーはやりたい放題です。
特に印象的なのが、今回の動画でラストを飾るコロヘのボトムターン。サーフィンでトップアクションの成否を握るのは、トップアクションへのアプローチとなるボトムターンでいかにスピードを付けられるのかどうか。
スピードがなければ、トップアクションの途中でボードが止まってしまったり、アクション後の減速で波に置いて行かれたりします。逆にスピードがあれば、トップアクションでミスをしてもごまかしが効いて、減速によるワイプアウトを避けることが可能。
ボトムターンのポイントは、波のパワーが最もあるパワーポケットにおいて、レールを入れること。パワーのあるセクションで浮力のあるレールを海中に沈めるので、レールが海面に浮上しようとする力が働きます。
そのため、脚でしっかりとレールを抑えこみながらタイミングを図ります(主にターンの支点となるフィンが位置する後ろ足に体重をかける)。狙うべきトップセクションを決めたら、沈めていたレールをリリースさせ、その際に発生する反発力を生かしてボードをドライブさせるのです。
コロヘのボトムターンを見ると、ボトムでレールを入れている、いわゆるリリース前の溜めている状態の時、ボードがバタつくほどレールを沈めていることが分かりますね。
それほどまでにレールを入れることにより、小波であっても爆発的なスピードを発生させられることが分かります。一瞬の動作ではあるものの、何度もじっくりと見返すと非常に参考となるボトムターンではないでしょうか。
リオデジャネイロの水質問題に関する過去記事は、下記リンク先からチェックして下さい。