若干16歳であった2011年シーズンにワールドツアーサーファーとしてデビューを果たし、ツアー歴6年目の今年2016年にウイメンズのワールドチャンピオンに輝いたタイラー・ライト「Tyler Wright」(22歳)。
ツアー入り前にワイルドカード出場したWCTイベントを振り返ると、14歳だった2008年のビーチリー・クラシック、16歳だった2010年のオニール・ウイメンズ・ワールド・カップで優勝。
カリッサ・ムーアやステファニー・ギルモア同様、ワイルドカード出場したWCTイベントで若くして優勝経験を持つエリートサーファーであったことが分かりますね。
今回の動画は、タイラー・ライトがワールドタイトル確定後、メインスポンサーであるリップカール、ワールドツアー運営団体「WSL(ワールドサーフリーグ)」が祝福動画を公開したのでお届けします。
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今シーズンの開幕前、今年はワールドタイトルを狙うと宣言していたタイラー・ライト。本人によると、これまではプロサーファーとして生活を送れることだけに満足していたと言います。
しかし、ツアー6年目にして欲が出てきたので、ワールドチャンピオンを目指すと公言していました。そんなタイラーのコーチとなったのが、昨年まではメンズのワールドツアーに参戦していたグレン”マイクロ”ホール。
今シーズンのメンズツアーで初戦から2連勝を果たし、過去にないほどの大活躍を見せたマット”ウィルコ”ウィルキンソンのコーチとしても有名ですね。
マイクロがコーチに就いた経緯は、同じメンズのワールドツアー仲間であり、タイラーの兄であるオーウェンが依頼したとシーズン中にマイクロが語っていました。
もともとコーチ無しでもWCTランク2位に2度も輝いていたタイラー。マイクロという指導者が加わってからは、面白いように勝ち癖が付き、今年のツアー4戦目の終了時点で、3勝という驚異的な成績を残すことに。
そして現地時間の10月12日(フランス)、タイラーを追っていたコートニー・コンローグがセミファイナルで敗退した時点で、タイラーのワールドタイトルが確定となりました。
振り返ってみれば、フランスイベントを含めて今季9戦中、6戦でファイナリストとなり、ファイナルを制したのは4回と圧倒的な結果でのフィニッシュ。
タイトル確定後のインタビューでは、以下のように語っていました。
楽しいこともいっぱいあったし、忘れられない瞬間も多々あった。今年、ワールドタイトル獲得を目標にした理由は様々で、公に口にしなかった理由も色々あるの。
去年は本当にめまぐるしい一年で、今年も私達家族にとっては年初から似たような感じ。オーウェンの件もそうだし、実は叔父を亡くしたの。今回のイベントが、叔父が見てくれた最後のイベントになったから、叔父のためにもタイトルを決めるって約束して、実現できたわ。
様々な葛藤の中で、ワールドタイトルという明確な目標を定め、自らを奮い立たせて突き進んできた今年のタイラー。
シーズン途中には「オーウェンのそばにいたいからホームに残りたい」と、兄弟愛を漏らしていたとマイクロが語っていた事もありました。精神面でも苦しい中での初タイトル獲得。本当に本当におめでとうございます!!
2016年シーズンのタイラー・ライトの戦歴
Roxy Pro Gold Coast: 優勝
Rip Curl Pro Bells Beach: 5位
Drug Aware Margaret River Pro: 優勝
Oi Women’s Rio Pro: 優勝
Fiji Women’s Pro: 13位
Vans US Open of Surfing: 3位
Swatch Women’s Pro: 優勝
Cascais Women’s Pro: 2位
Roxy Pro France: 2位
タイラー・ライトのツアーキャリア
2016: 1位
2015: 5位
2014: 2位
2013: 2位
2012: 4位
2011: 4位
動画は、リップカールはコンテストサーフィンとフリーサーフィンを絡めた内容、WSLはコンテストメインの内容となっています。
リップカール
https://youtu.be/GQrzkxWbCLM
WSL
https://youtu.be/o4TagS77MPU
タイラー・ライトの過去記事は、下記リンク先からチェックして下さい。