サーフィンなどといった海でのアクティビティを楽しむものにとって最大の脅威の一つであるシャークアタック。
そんなシャークアタックによる悲劇を減らそうと活性化しているのが、サメ除けアイテム。最も有名なサメ除けグッズと言えば、今や大半のサーファーが知っているシャークバンズではないでしょうか。しかし、サメ除けグッズはシャークバンズのみではありません。
今回の記事は、サーフボードブランドのラスティがサメ除けグッズブランド「SMS(Shark Mitigation Systems)」と提携したとのことで、内容についてお届けします。
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WA(ウエスタンオーストラリア)州パースを拠点とし、創業4年目となるSMS社。同社に関しては、実は随分と前にも記事にしています。
サメに気付かれにくくなるウエットスーツ&サーフボードステッカー
同社によるサメ除けは、西オーストラリア大学と共同研究を行い、視覚的にサメに気付かれにくいデザインパターンを作り、そのデザインをサーフボードのボトム面、ウエットスーツに取り入れるというもの。
ミック・ファニングが以前、Jベイ(南アフリカ)でのシャークアタック後にボードスプレーを変更したのと同様の原理ですね。
シャークアタック後にサメ対策でボードスプレーを変更:ミック・ファニング
実験結果としては、黒一色のウエットスーツを着た場合とSMSのデザイン入りウエットスーツを着た場合では、サメに気付かれるまでの時間は平均して3倍以上の差が出たとの報告をしています。
そのSMSとパートナーシップを結ぶこととなったラスティ。そのため、今後はSMSのデザインが入ったラスティのボードを購入可能となります。ただし、スタートはオーストラリアとニュージーランドから。後にエリアを拡大するとのことです。
先日、シャークバンズを使用した少年がシャークアタックの被害となった事故もあったので、SMSへと注目がシフトするかもしれません。
シャークバンズ着用者が初の犠牲者となった米フロリダで発生したシャークアタック
ちなみにSMSは、昨年のJベイでのワールドツアーイベントで、シャークアタック防止策としてWSLが取り入れたクレバー・ブイを開発した企業でもあるので、シャークアタック対策における今後の活動にも期待が寄せられています。
2016年Jベイ・オープン(南アフリカ)のシャークアタック防止策について
参照記事:「Shark Mitigation Systems signs iconic surfboard brand in licensing deal」