世界中のサーファーが気になる海での脅威の一つであるサメという存在。シャークアタックの話題が絶えないことから、年々増加の一途を辿っているようにも見えますよね。
そこで気になるのが、実際に世界で発生したシャークアタック件数。この数値はISAF(The International Shark Attack File)が毎年発表していて、昨年も当ブログでお伝えしました。
今回の記事は、ISAFが発表した2016年に世界で発生したシャークアタック件数に関する内容をお届けします。
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ISAFが発表するシャークアタックには二種類あり、一つはサメが自発的に人間を襲った場合の「unprovoked attack」、もう一つは人間から接触したことにより防衛本能で襲った場合の「provoked attack」。
一般的なシャークアタックの分類として当てはまるのは「unprovoked attack」。波待ちしている時に、突如として襲われるケースが大半なためです。
*ここからは実際に2016年に発生したシャークアタック件数を発表します。
・世界でのシャークアタック発生件数合計:150件
「unprovoked attack」件数:81件
「provoked attack」件数:69件
「unprovoked attack」による死者数:4名
・「unprovoked attack」の発生エリア
アメリカ:53
オーストラリア:15
ハワイ:10
ニューカレドニア:4
インドネシア:2
バハマ:1
南アフリカ:1
ブラジル:1
日本:1
レユニオン島:1
スペイン:1
スリランカ:1
今回の「unprovoked attack」件数は、2015年の数値と較べて15%以上も減少という結果となっています。また、長期的に見るとシャークアタックによる死者数の数もコンスタントに減少。
理由として予想されているのが、「薄暗い時間に海に入らない」や「海水が濁っている時は海に入らない」といったリスク回避が浸透してきたことや、迅速な応急処置などだそうです。
最後にあまり嬉しくない情報ですが、シャークアタックの被害を一番受けているユーザーグループは、サーファーやボードスポーツユーザー(カイトサーファーやウィンドサーファーなど)のグループで全体の58%。
全体の半数以上にも及ぶ理由として、スイマーやダイバーと比べ、サーファーは海に長時間入っているので発生可能性が自然と高まっているだけでしょう。
参照記事:「ISAF 2016 Worldwide Shark Attack Summary」
*昨年の世界で発生したシャークアタック件数に関する過去記事は、下記リンク先からチェックして下さい。