コンテストサーフィンのみならず、特にエアリアルにおいてサーフィン全体のレベルを押し上げたフィリペ・トレド「Filipe Toledo」(22歳)。
フィリペが見せるエアリバースのフルローテーションのメイク率は異常なほど高く、CTサーファーであってもフルローテーションまで回せるサーファーの数は限られるほどハイレベルなマニューバを見栄えも良くメイクしてきますね。
今回の動画は、フィリペ・トレドをフィーチャーしたWSLによるプロファイル映像をお届けします。
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3×ブラジル国内チャンピオンであるリカルド・フィリペの息子として、ブラジルのサンパウロ州ウバトゥバで育ったフィリペ。
4つ年上の兄の背中を追いかけるように4歳からサーフィンを始めたフィリペは、今と変わらぬ負けず嫌いな性格からメキメキとサーフィンが上達していくことに。
世界のサーフシーンで名前を売るようになったのは、2011年USオープンのプロジュニアでのこと。ジョンジョン・フローレンスやコロヘ・アンディーノを破って優勝を果たすことになりました。
翌2012年からはワールドツアー入りを目指してQSに参戦し、2013年のツアー入りを確定。ツアー入りを決めたのは若干17歳のことで、ジュニアサーファー時代のこと。
その後のフィリペと言えば、一家揃ってカリフォルニア移住したり、ツアーイベント優勝を重ねたり、2015年はタイトルレースに敗れたり、2016年はツアーイベント初戦で負傷したり、子供が生まれたり、インターフェア騒動があったりと様々
しかし、間違いなくサーファーとして成長を遂げているフィリペ。ツアー入り後はブラジリアン批判が強い時代でもあり、小波でエアリアルしかできないと揶揄されていた時期もありました。
そんな批判に負けじとレールサーフィンの強化に取り組み、ロングウォールのJベイで今年優勝したのは記憶に新しいですね。しかも、ターンだけではなくビッグエアーも入れたハイブリッドなマニューバが印象的でした。
パイプラインといったビッグバレルが苦手かもしれませんが、これまでの成長ぶりを見る限り、必ず対応できるだけのスキルを身に付けてくることでしょう。
ワールドツアーのスキルレベルを一歩も二歩も高みに引き上げたフィリペ。今後の成長からも目が離せないサーファーであることは間違いないですね。