昨年2017年には事業再編を完了し、今年はビラボン買収といったニュースで話題となっているボードライダーズ社(旧クイックシルバー)。
そのボードライダーズCEO、ピエール・アグネス「Pierre Agnes」(54歳)が朝の日課となっている釣りに出て遭難し、捜索が行われていたのですが打ち切りとなりました。
今回の記事は、ピエール・アグネスの遭難事故、そして捜索打ち切りとなりボードライダーズが発表した声明といったニュースをお届けします。
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事の始まりは1月30日(火曜)午前7時頃。ピエールはモーニングルーティンとして、36フィート(約11メートル)のスピードボートに乗って釣りに出るために出港。
この日はあまりに濃い霧が立ち込めていたので、帰港が遅れると港湾局に連絡を入れてから数時間後、誰も乗船していないピエールのスピードボートがビーチで発見される事になりました。
それからスタートした捜索活動。二艘のボート、一台のジェットスキー、三機のヘリコプターで必死の捜索が行われたものの、ピエールの姿は発見に至らず。
そして、捜索開始から数日経てもピエールの姿を見つけることができなかったため、最終的に捜索は打ち切りとなりました。
今回の事態を受け、ボードライダーズは以下の声明(2018年2月2日付け)を発表。
火曜日午前から海で消息を絶ったピエール・アグネスCEOの捜索が実を結ばず、我々は深い悲しみにくれています。
過去30年に渡り、クイックシルバー、ボードライダーズ、サーフィンコミュニティに献身してくれたピエール。
我が業界は、親愛なる仲間であり情熱溢れる業界のアイコンを失う事になりました。
クイックシルバーを業界リーダーに導いたピエールの功績は歴史に刻まれ、我々はピエールのビジョンを形にするため、今後の成功に向けて邁進していきます。
ボードライダーズは功労者であるピエールの生涯を称えるため、今後、世界中でメモリアルイベントを開催予定で、後日詳細について発表されるとの事です。
事故当時、ピエールのホームであるフランス南西部カップブルトンの海水水温は10度ほどと厳しい状況だったのですが、みんなの願いは奇跡の生還。
元クイックシルバーライダーのケリー・スレーターも奇跡に期待する旨をSNSで投稿していたのですが、非常に残念な結果となってしまいました。
ご冥福をお祈りいたします。
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参照記事:「WSL Mourns the Loss of Pierre Agnes」